今こそ女性参画推進を!
[第1部|対談]
首藤若菜 立教大学経済学部教授 × 相原康伸 連合事務局長
[進行]井上久美枝 連合総合政策推進局長
連合は、運動方針の重点分野に「男女平等をはじめとして、一人ひとりが尊重された『真の多様性』が根付く職場・社会の実現」を掲げている。そして6月は、その取り組みのいっそうの強化をはかろうという「連合男女平等月間」だ。
[第1部]では、本誌連載『若菜センセイに叱られる!?』で、労働組合で「なぜ女性参画は進まないのか?」をテーマにインタビューを重ねている首藤若菜立教大学教授と相原康伸連合事務局長の対談をセッティング。「なぜ進まないのか」を徹底的に検証し、「どう進めるのか」を真剣かつ具体的に考えた。
[ 第2部|コロナ禍のジェンダー平等課題]
■データで見る「女性不況」
コロナ禍が長期化する中、女性への影響も深刻さを増している。海外では、英語の「she(彼女)」と「recession(景気後退)」を合わせた「she-cession(女性不況)」という言葉もつくられた。女性不況は世界共通の政策課題だが、日本では具体的に何が起きているのか。
■連合への提言
by「コロナ禍におけるジェンダー平等課題に関する意見交換会」
村尾祐美子 東洋大学社会学部社会学科准教授
昨年10月に設置した「コロナ禍におけるジェンダー平等課題に関する意見交換会」では集中的に議論が重ねられ、今年2月、連合に対する「提言」が取りまとめられた。どういう問題意識の下、どんな課題が浮かび上がったのか。「提言」のポイントは何か。
■連合のスタンスと取り組み
照沼光二 連合ジェンダー平等・多様性推進局長
連合は意見交換会の提言をどう受けとめ、活かしていくのか。コロナ禍の女性への影響の背景にあるジェンダー・ギャップをどう解消していくのか。