月刊『連合』

 

2018年7月号

目次
02
<特集>
最低賃金
働く者の生活を底支えし、
公正競争を促して経済の好循環へ
パート労働者、契約・派遣社員などのいわゆる非正規労働者が雇用者全体の約4割を占める中、その労働条件改善は急務だ。雇用形態の違いのみを理由に労働者を低賃金で雇用することは許されない。どこで、どんな雇用形態で働こうとも、賃金は少なくとも生活できる水準を確保しなければならない。さらにいえば、働きに見合う水準であるべきだ。
多くの非正規労働者のクラシノソコアゲに直結するのが、法定最低賃金の引き上げだ。日本の法定最賃は、地域別最低賃金と特定(産業別)最低賃金の2つ。いずれの金額も、春季生活闘争の取り組みが大きく影響する。例えるならば、春季生活闘争で種をまき、夏の地域別最賃引き上げ、秋の特定最賃引き上げにつながるイメージだ。すべての働く者が実りある秋を迎えるため、われわれ労働組合の果たす役割は大きく、他人事ではない。
なぜ法定最賃が必要なのか。どこでどう決まるのか。どんな課題があるのか。まずは基礎知識を理解し、これから本格化する法定最賃の審議に注目していこう。
■最低賃金制度の全体像
06
■日本の最低賃金制度の特徴と課題
神吉知郁子 立教大学法学部国際ビジネス法学科准教授
08
■地方連合会の取り組み
10
■構成組織の取り組み
永井幸子 UAゼンセン常任中央執行委員 短時間組合員総合局局長
吉清一博 自動車総連中央執行委員 労働政策局局長
12
■連合の取り組み
冨田珠代 連合総合労働局長
13
気になる数字、斜め読み[51]
鈴木不二一 働く文化ネット理事
14
相原事務局長のナチュラルのーと[2]
私たちの「現在位置」を確かめ合おう
16
逢見会長代行の 行不由徑ゆくにこみちによらず[3]
ゆとり・豊かさの実現 —労働時間短縮への取り組み
18
View Point #クラシノソコアゲ[4]
阿部 彩
首都大学東京人文社会学部教授/子ども・若者貧困研究センター長
20
■ 2020 TOKYO 人をつなぐ 夢をつなぐ
パラリンピックものがたり[5]
田口亜希
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会
組織委員会アスリート委員
24
国際労働運動の窓[5]
郷野晶子 ILO(国際労働機関)理事
25
道幸せんせいとワークルールを学ぼう![8]
道幸哲也 (一社)日本ワークルール検定協会 代表理事
26
連合版 オトナの社会科見学[80]
メディア労連 NHK学園教職員組合
28
パソコンの前でひとりごと[11]
朝比奈あすか 小説家
29
てんてこ広報室♪[9]
子どもたち×労働組合
今月の表紙の答え