連合（日本労働組合総連合会）

　今年も、沖縄・広島・長崎・北海道（根室）で、連合の平和運動の柱となる「平和4行動」が取り組まれた。毎年、日本全国から多くの組合員やその家族が参加しているが、4行動のすべてに参加できる人は限られる。そこで、編集部では、6月号に続いて、そのすべてを現地取材するという特別企画にチャレンジ。
　戦後70年を迎え、平和運動の「次世代への継承」が大きな課題となる一方、9月19日には集団的自衛権の行使を可能とする安全保障関連法が成立し、日本の平和主義は岐路に立たされている。「二度と戦争の悲劇を繰り返してはならない」。その切実な思いをどうつないでいくのか。各地の熱い行動をお伝えする。

　今年6月、日本でも「18歳選挙権」が成立。来年夏の参議院選挙での実施に向けて主権者教育が急がれるが、教育現場からは戸惑いの声も聞こえてくる。若者の政治参加を促すために各国ではどんな主権者教育が行われているのか。イギリス、ドイツ、スウェーデンから3回シリーズでお伝えする。
　初回となるイギリスでは、2002年「シティズンシップ」という必修教科を導入。背景には、「民主主義の危機」とも指摘された若者の投票率低下があった。