月刊『連合』

 

2016年10月号

目次
02
■巻頭対談
昭和の意識!?
『男は仕事、女は家庭』からの脱却を
白河桃子 少子化ジャーナリスト × 神津里季生 連合会長

 今年4月、「女性活躍推進法」が施行され、女性がその個性と能力を十分に発揮して社会で活躍するための環境整備が進められているが、一方で男性の家事・育児への参画はなかなか進まない。ある調査によると、共働き夫の9割がまったく家事をしていないという。仕事に加え、家事・育児も一手に引き受けるワーキングマザーからは、「これ以上、どう頑張ればいいの?」という悲鳴もあがっている。なぜ、こんなことになっているのか。
 背景を探ってみると、「男は仕事、女は家庭」という性別役割分担をベースに長時間労働を良しとする「昭和的働き方」が立ちはだかっているようだ。この壁をどう乗り越えればいいのか。女性のキャリア、ライフデザイン、働き方改革をテーマに精力的に執筆・講演活動を行う少子化ジャーナリストの白河桃子氏と神津会長、井上連合総合男女平等局長が率直に語り合った。

06
メンタルヘルス不調を未然に防ぎ、職場環境改善へ
ストレスチェック制度「元年」

 2014年に成立した改正労働安全衛生法には、①化学物質管理のあり方の見直し、②ストレスチェック制度の創設、③受動喫煙防止対策の推進、④重大な労働災害を繰り返す企業に対する特別安全衛生改善計画制度の導入などが盛り込まれた。このうち、メンタルヘルス対策の前進が期待される「ストレスチェック制度」は、2015年12月1日に施行され、1年以内に1回目の検査を実施することとされている。つまり期限は今年11月30日。ところが、9月時点でまだ実施できていない事業所も少なくないという。
 期限内の実施に向けて、あらためてストレスチェック制度とは何か、それを職場でどう活かせばいいのか、制度創設の背景と意義、制度運用の課題を探った。

08
■ストレスチェック制度導入の意義と活用
八牧暢行 中央労働災害防止協会理事長
10
■連合の考え方と今後の課題
丸田 満 連合雇用対策局次長
11
広がる国際労働運動の輪[チュニジア ・ ミャンマー]
12
連合調査Data File
LGBT当事者は13人に1人 職場では、どう受け止められているの?
「連合 LGBTに関する職場の意識調査」報告

 今年8月、連合は「LGBTに関する職場の意識調査」(インターネット調査)の結果を公表した。回答したのは、全国の20歳~59歳の働く男女1000人。自身がLGBT(性的少数者)の当事者であるとの回答は8%を占めた。職場で、LGBTの人たちはどう受け止められているのか。「職場」に焦点を当てた初の調査で、働く人たちの意識、差別やハラスメントへの対応、働きやすい職場づくりにおける課題が浮かび上がった。

14
■連合のスタンスと取り組み
冨高裕子 連合男女平等局長
15
逢見事務局長の ココだけの噺
4年後の東京オリ・パラ
16
連合版 オトナの社会科見学[65]
サービス連合 シーライン東京労働組合
18
篠田教授の「労働文化」耕論[48]
篠田 徹 早稲田大学社会科学総合学術院教授
20
連合大学院で学ぼう![4]
田村知丈さん 労働組合プログラム専攻 連合総合政策局 経済政策局
20
気になる数字、斜め読み[35]
鈴木不二一 働く文化ネット理事
23
働くみんなのワークルールQ&A[8]
社会保険
24
北から南から なんでも ちきょう自慢[9](最終回)
連合山形・山形地域協議会 編
26
なぜ? ナゼ? まるわかり教室
社会保険の適用拡大
28
今すぐ始めるSNS!![2]
Facebookの使い方
45
ワーキングピュア世代必見!
全国各地のユースター
百田智史 連合長崎 青年委員会 委員長