月刊『連合』

 

2015年6月号

目次
02
古賀伸明会長のフェスティナ・レンテ~東奔西走~
「生涯派遣」「過労死」を助長する
欠陥だらけ法案の成立を許してはならない
04
トラムカAFL-CIO会長 おおいに語る!

 5月上旬、連合との定期協議のため、AFL-CIO(アメリカ労働総同盟産別会議)のトラムカ会長が来日。連合との協議、ろうきんや民主党との意見交換や工場見学などに加え、5月7日には、「トラムカAFL-CIO会長 おおいに語る!」と題する講演会が開催された。篠田徹早稲田大学教授のコーディネートによる参加者との対話では、率直で力強い言葉がいくつも飛び出した。

講演&会場との対話
リチャード・L・トラムカ AFL-CIO会長
06
いまなぜアメリカ労働運動なのか
篠田 徹 早稲田大学社会科学総合学術院教授
08
戦後70年 連合の平和運動
■語り部に聞く 戦争体験と平和への思い

 「十五年戦争」といわれた長い戦争の時代が終わって70年になる。戦争末期には、日本中が空襲にさらされ、沖縄は凄せい惨さんな地上戦の戦地となり、広島・長崎には原子爆弾が投下され、日本列島は焦土と化した。国後島、択捉島、歯舞諸島、色丹島は不当に占拠され島民が故郷を追われた。戦争のない平和な社会を実現するために、連合は、沖縄、広島、長崎、北海道の地で平和行動を展開し、「語り部」運動に取り組んできた。戦後70年を迎え、今、次世代に何を継承していかなければならないのか。まず「語り部」の方々の話を聞こう。

悲惨な地上戦 ~沖縄~ 中山きくさん
原爆投下のその時 ~広島~ 坪井 直さん/ 畠山裕子さん
原爆投下のその時 ~長崎~ 和田耕一さん/ 永野悦子さん
ふるさとを追われ ~北方領土~ 児玉泰子さん
12
■連合の平和運動の原点
林 道寛 退職者連合事務局次長

 沖縄、広島、長崎、北海道を結ぶ連合の平和4行動。すべての地方連合会が参加する行動として定着し、青年委員会を中心に新たな取り組みも広がっている。連合はなぜ平和運動に取り組んできたのか。その原点はどこにあるのか。連合国民運動局長として「運動」の構築に尽力した林道寛 退職者連合事務局次長に聞いた。

14
■「平和4行動」地方連合会からのピースメッセージ
高良恵一 連合沖縄 事務局長
山崎幸治 連合広島 事務局長
宮崎辰弥 連合長崎 事務局長
緑川義昭 連合北海道 道民運動局長

 連合は6月から9月を「平和行動月間」と位置づけて、毎年、沖縄・広島・長崎・北海道(根室)で「平和4行動」を展開し、日本全国からの参加を呼び掛けている。平和の大切さを社会に広く訴えるとともに、二度と戦争の悲劇を繰り返させてはならないという思いを未来へつなげていくためだ。「平和4行動」を行っている4つの地方連合会から、平和への思いについてメッセージを寄せてもらった。

16
■戦後70年とこれからの平和運動
山根木晴久 連合総合組織局総合局長

 戦後70年を迎える今年の連合平和運動のキーワードは「次世代への継承」。 6月から始まる平和4行動をどう展開していくのか。山根木連合総合組織局長に聞いた。

17
What is JILAF?
ジラフって何してるの?[2]
公益財団法人 国際労働財団(JILAF)
18
JILAF国際シンポジウム
グローバル経済の拡大 日本の小売業の魅力と課題
基調講演
本田一成 國學院大學経済学部教授・副学部
報告
アメリカ労働総同盟・産別会議(AFL-CIO)/フランス労働総同盟「労働の力」(CGT-FO)
スウェーデン全国労働組合連盟(LO)/連合・UAゼンセン
20
神津里季生事務局長の どまんなか直球勝負!
国民を蚊帳の外に置いた既成事実化は許されない
22
気になる数字、斜め読み[23]
鈴木不二一 働く文化ネット理事
23
ミンガラーバー![29]
自由で民主的な労働運動をミャンマーの地に
中嶋 滋 ITUCミャンマー事務局長
24
連合版 オトナの社会科見学[52]
基幹労連 鹿児島県本部 住友金属鉱山菱刈鉱山労働組合
26
グローバル・リポート[52]
田中聖香 ドイツ在住ジャーナリスト

 戦後ドイツは、ナチズムへの反省を精神的基盤として発展してきた。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の道義的責任を認め、犠牲者に償い、過ちを繰り返さないため啓蒙活動を徹底すること。政府主導で実践してきた国を挙げての取り組みが、敗戦から70年を迎えた今、大きく実を結んでいる。

28
全国でキラリ働き女子
つなが~る中![40]
久保里美さん
連合福岡 女性委員会 委員長
情報労連 NTT労働組合九州総支部 執行委員
29
今月の表紙
幸・せ・さ・が・し
「こっちのほうが大きいよ」
「第8回 連合・ILEC 幸せさがし文化展」 入賞(入選)
撮影/小金澤周平さん