6月は、連合の「男女平等月間」。それぞれの職場で「働き方改革」をどう進めるかが課題になっているが、その「起爆剤」として注目を集めるのが「イクボス」だ。企業トップや首長が続々と「イクボス宣言」を発し、「イクボス企業同盟」なるものも発足している。イクボスとは何か。なぜイクボスの役割が重要なのか。多彩な「イクボスプロジェクト」を展開するファザーリング・ジャパンの安藤哲也代表理事と神津会長が語り合った。
「働き方改革実現会議」の議論を受け、3月28日、「働き方改革実行計画」が決定された。「実行計画」には、非正規労働者の処遇改善や長時間労働是正など、19
の改革項目とロードマップが示されている。連合は「実行計画」をどう評価し、どう進めていくのか。逢見事務局長が解説する。
連合は、なんでも労働相談ダイヤルに取り組んでおり、昨年は約1万5000件の相談が寄せられた。本誌3月号で、NPO法人ほっとプラスの藤田孝典代表理事から「連合にどんな相談がきてどう解決したのか、そのことを発信し、労働組合の姿を『見える化』すべきだ」との提言を受けた。しかし、具体的な解決事例については相談者のプライバシーに配慮し、これまであまり見える化してこなかった。今、どんな相談が寄せられ、どう解決しているのか。労働相談の現場で日々奮闘する、連合ユニオン東京の今野衛書記長を訪ねた。
昨年4月、改正障害者雇用促進法、障害者差別解消法が施行され、職場や社会生活の場における「合理的配慮」が義務づけられた。これは「共生社会の実現」に向けて大きな一歩と期待されるが、障がい児・者を支える支援者の実態についてはほとんど焦点が当てられてこなかった。そこで連合は、「障がい児・者を支援する家族の意識と実態に関する調査」を実施。4月19日には、シンポジウムを開催し、家族支援者を支えるための施策を探った。