月刊『連合』

 

2015年7月号

目次
02
古賀伸明会長のフェスティナ・レンテ~東奔西走~
派遣法改悪法案が衆院で十分な審議を尽くさないまま
可決に至ったことは極めて遺憾だ
04
緊急ロングインタビュー
民主党岡田克也代表に聞く
安全保障関連法案撤回、労働者保護ルール改悪阻止へ
安倍政権の暴走をどう食い止めるか
[インタビュアー]
高橋睦子 連合副事務局長

 国会から目が離せない。政府が5月15日に提出した安全保障関連法案。審議で次々と矛盾点・問題点が明らかになっているが、安倍首相は「何としても今国会で成立させたい」と会期の大幅延長に踏み切った。6月19日には、天下の悪法というべき派遣法改悪案の衆院採決を行い、残業代ゼロ法案の成立にも強い意欲を見せている。対する民主党は、法案撤回・改悪阻止に向けて、いっそう攻勢を強めていく構えだ。夏の延長国会をどう闘うのか。岡田克也民主党代表に聞いた。

10
どう乗り切る大介護時代
■講演 大介護時代を乗り切る~仕事と介護 両立の視点から~
樋口恵子 高齢社会をよくする女性の会理事長

 介護保険制度がスタートして15年。サービス利用者は149万人から492万人へと3倍にも増加しているが、その数は今後さらに増えていく見通しだ。2025年には、65歳以上の高齢者人口が3657万人(30.0%)、75歳以上が2179万人(18.1%)、認知症高齢者は700万人と推計され、介護スタッフは現在より100万人増員する必要があるという。迫り来る「大介護時代」にどう向き合えばいいのか。5月23日開催の連合「安心と信頼の医療と介護」2015中央集会で講演した、高齢社会をよくする女性の会の樋口恵子理事長は「人口構造が激変している。誰もが介護に直面する時代。いますぐ地域に『援』」をつくらなければ乗り切れない」と投げかける。

12
■報告 介護現場の実態
【UAゼンセン】
日下 亮 日本介護クラフトユニオン 東京総支部常任
【自治労 神奈川県本部】
梅田達也 自治労横浜公共サービスユニオン副委員長
【自治労 徳島県本部】
橋本敦士 三好市社会福祉協議会労働組合執行委員長
【ヘルスケア労協】
須田直樹 全済労富美ヶ丘荘支部 生活相談員・介護福祉士
14
■介護をめぐる課題と連合の取り組み
地域包括ケアシステムの構築へ
介護労働者の組織化を進め 処遇改善を実現する
平川則男 連合生活福祉局長

 大介護時代、誰もが安心して地域で暮らし続けるには、医療と介護サービスが切れ目なく提供される体制が必要だ。その観点から、2025年に向けて「地域包括ケアシステム」構築の取り組みも始まっている。連合は、介護をめぐる現状をどう認識し、何を重点に取り組んでいるのか。平川則男連合生活福祉局長に聞いた。

16
■連合 要介護者を介護する人の意識と実態に関する調査
17
連合アタッシェの大使館だより[2]
三橋沙織 在中国日本国大使館 経済部 二等書記官
UAゼンセン(イオングループ労連)出身
18
神津里季生事務局長の どまんなか直球勝負!
将来世代に禍根を残す天下の悪法だ
20
気になる数字、斜め読み[24]
鈴木不二一 働く文化ネット理事
21
ミンガラーバー![31]
自由で民主的な労働運動をミャンマーの地に
中嶋 滋 ITUCミャンマー事務局長
22
篠田教授の「労働文化」耕論[35]
篠田 徹 早稲田大学社会科学総合学術院教授
24
連合版 オトナの社会科見学[53]
JP労組 南関東地方本部
26
グローバル・リポート[53]
田嶋麻里江 シンガポール在住ジャーナリスト

 2015年8月9日、建国50周年を迎えるシンガポール。「SG50」と題した祝賀キャンペーンを展開中だが、その中心に存在すべきシンガポール初代首相、リー・クアンユー氏の姿はない。建国の父なき後、次の時代にどう踏み出そうとしているのか。

28
全国でキラリ働き女子
つなが~る中![41]
平野 薫さん
連合岩手 女性委員会 副委員長
日教組 岩手県職員組合 中央執行委員
今月の表紙
29
幸・せ・さ・が・し
「夏休み」
「第8回連合・ILEC 幸せさがし文化展」入選(秀作)
撮影/倉知伸成さん