月刊『連合』

 

2015年2月号

目次
02
古賀伸明会長のフェスティナ・レンテ~東奔西走~
2015春季生活闘争では「賃上げ」「時短」「政策・制度」の3本柱に全力を挙げて取り組んでいく
04
職場力×地域力
2015春季生活闘争

 2015春季生活闘争が始まった。「賃上げ」を起点に、デフレからの脱却、経済の好循環を実現する2年目の闘いだ。すべての組合が「賃金カーブ維持分+賃上げ2%以上」を要求するとともに、連合リビングウェイジにもとづく「最低到達水準」を設定し、底上げ・底支えに全力を尽くす。地域フォーラムを呼びかけ、ボトムアップの波及力を高めていく。最大のポイントは「全員参加」。職場力と地域力の相乗効果でパワフルに2015春季生活闘争を進めよう! 

05
■要求の考え方と労使交渉のポイント
須田 孝 連合総合労働局長
08
■ワークルールの取り組みのポイント
新谷信幸 連合総合労働局長
10
■連合白書ダイジェスト
賃上げで景気の底支えを!
「休み方」「働き方」改革で長時間労働撲滅!
[ダイジェスト版解説]
曽原倫太郎 連合労働条件・中小労働対策局長
鶴岡啓之 連合労働条件・中小労働対策局部長

 2015春季生活闘争は、いわゆる「春闘」による賃金決定方式がスタートして60回目の節目の年。
 今年の「連合白書」は、2015春季生活闘争を「底上げ・底支え」「格差是正」に取り組み、「デフレからの脱却」と「新しいサイクルでの経済の好循環実現」をはかる闘いと位置づけ、「賃上げ」「時短」「政策・制度要求の実現」を3本柱に据えて、すべての労働組合が要求を掲げ交渉し、回答を引き出す取り組みを強化することが必要だと呼びかける。

14
■ミニマム規制でボトムアップ
「賃上げ」こそ、経済成長の源泉
トリクルダウンからボトムアップ型「春闘」
高木郁朗 日本女子大学名誉教授、至誠館大学教授

 15闘争は「底上げ・底支え」「格差是正」を前面に掲げている。なぜ底上げなのか、具体的にどう取り組めばいいのか。
 高木郁朗日本女子大学名誉教授は「賃上げが労働者全体に波及しにくい構造が生じている。ナショナルセンターの賃上げ闘争としてボトムアップ型のミニマム規制に取り組むべきだ」と提言する。

16
■地域フォーラムで開かれた春闘へ
地域の活性化には中小企業の活性化が不可欠
国民・市民目線で地域に開かれた「春闘」へ
篠田 徹 早稲田大学社会科学総合学術院教授

 15闘争で注目されるのが「地域フォーラム」の開催。闘争方針の「闘いの進め方」には「『地域の活性化には地域の中小企業の活性化が不可欠』をスローガンに、地域のあらゆる関係者との連携をはかるために地域ごとにフォーラムを開催する」と記されている。
 その意義はどこにあるのか。提案を寄せた篠田徹早稲田大学教授に聞いた。

18
神津里季生事務局長の どまんなか直球勝負!
社会のつなぎ役として
連合にしかできない役割がある
20
気になる数字、斜め読み[20]
鈴木不二一 働く文化ネット理事
21
ミンガラーバー![26]
自由で民主的な労働運動をミャンマーの地に
中嶋 滋 ITUCミャンマー事務局長
22
篠田教授の「労働文化」耕論[31]
篠田 徹 早稲田大学社会科学部教授
24
連合版 オトナの社会科見学[48]
自動車総連 日野自動車労働組合 日野支部
26
グローバル・リポート[48]
斎藤淳子 中国在住ジャーナリスト
28
全国でキラリ働き女子
つなが~る中![36]
大元佳奈さん
連合愛媛 女性委員会 副委員長
JP労組 愛媛連絡協議会 女性フォーラム事務局長
30
今月の表紙
幸・せ・さ・が・し
「雪ン子」
「第8回 連合・ILEC 幸せさがし文化展」 入賞(秀作)
撮影/山縣理絵子さん