月刊『連合』

 

2016年11月号

目次
02
■巻頭対談
「分断社会」を終わらせるために
今、私たちは何をすべきか
井手英策 慶應義塾大学教授 × 神津里季生 連合会長

 安倍政権が掲げる「一億総活躍社会」…。
しかし、現実に目を向けると、子どもや若者の貧困が深刻な社会問題となり、現役と高齢者の世代間、正規と非正規の雇用形態間、地方と大都市の地域間の格差が深まっている。
 この「生きづらい分断社会」を終わらせるために、今、本当に必要なものは何か。私たちにはどんな選択肢があるのか。
 気鋭の財政社会学者・井手英策慶應義塾大学教授と神津会長が、語り合った。

06
11月は「過労死等防止啓発月間」 過労死ゼロへ
■過労死等防止啓発月間とその背景

 2014年11月に施行された「過労死等防止対策推進法」。同法は「過労死等が多発し大きな社会問題となっている」との認識の下、その対策推進と調査研究を国・自治体の責務と位置づけ、また広く国民の関心と理解を深めるために、毎年11月を「過労死等防止啓発月間」と規定した。働きすぎで命を落とす人は年間200人を数える。「過労死等防止啓発月間」を迎えて、労働組合にはどんな取り組みが求められているのか。過労死ゼロへ、長時間・過重労働対策のポイント、労働組合の役割を探った。

08
■データで見る ニッポンの長時間労働
10
■過労死ゼロへ─ 防止法制定に込めた思いとは
中原のり子 全国過労死を考える家族の会・東京代表

12
■連合の考え方と取り組み
小倉佳南子 連合労働法制対策局次長
13
逢見事務局長の ココだけの噺
どうなる? 豊洲市場移転
14
北方領土の今を考える
■取材レポート 北方四島交流訪問事業で国後島・択捉島を訪問
境 友梨子 連合広報・教育局

 北海道の根室半島から連なる歯舞群島・色丹島、知床半島から伸びる国後島・択捉島。
 かつて1万7000人が暮らしていた自然豊かな北方四島は、終戦直後にソ連軍に不法占拠され島民は島を追われた。早期返還を求める元島民の思いは切実であり、連合も結成以来、早期返還を求めて平和行動を積み重ねてきた。返還交渉はいまだ決着をみていないが、今年に入って進展の動きが出てきた。北方領土の現状はどうなっているのか。早期返還に向けてどんな視点が必要なのか。今年9月の北方四島交流訪問事業の取材レポート、語り部の体験、返還・平和条約締結交渉をめぐる論点解説、連合の取り組みをお伝えする。

16
語り部に聞く─ 71年前の出来事
鈴木咲子 北方領土語り部 元島民
北方領土問題を考える視点と交渉のゆくえ
石川一洋 NHK解説委員
18
[連合の取り組み]北方領土と平和行動
扇谷浩彰 前・連合連帯活動局長(現・連合組織拡大・組織対策局長)
19
連合大学院で学ぼう![5]
「連帯社会」連続講座(第1回)
20
篠田教授の「労働文化」耕論[49]
篠田 徹 早稲田大学社会科学総合学術院教授
22
気になる数字、斜め読み[36]
鈴木不二一 働く文化ネット理事
23
働くみんなのワークルールQ&A[9]
最低賃金
24
なぜ? ナゼ? まるわかり教室
全労済×労働組合
26
連合版 オトナの社会科見学[66]
基幹労連 住友重機械労働組合連合会 横須賀地方本部
28
連合ホームページ
リニューアルオープン!!
29
ワーキングピュア世代必見!
全国各地のユースター
阿部信幸 連合ユースター委員会 前委員長