6月22日公示・7月10日投開票の日程で第24回参議院選挙の火ぶたが切られた。
連合は6月2日、民進党と「第24回参議院選挙に向けた政策協定」を結び、全面支援を決定。12人の組織内候補(比例代表)、各選挙区推薦候補の当選に向け全力をあげている。勝敗は、終盤の追い込みにかかっているといっても過言ではない。
社会保障、アベノミクス(景気対策)、安保法制、子育て支援、若者支援、格差・貧困対策…。争点は数え上げればいくらでも出てくるが、それゆえ分散して議論が深まらないもどかしさもある。終盤に向け、本当に有権者の心に響く「争点」とは何か。次世代にツケを回さないために何をすべきか。
長く選挙分析を手がけ、9万人のフォロワーを抱える超人気ブロガーとして世に発信を続ける東京大学政策ビジョン研究センターの山本一郎客員研究員と神津会長が、追い込みの秘策を探った。
連合が全国で展開する「クラシノソコアゲ応援団! 2016 RENGOキャンペーン」。「暮らし、苦しくなっていませんか?」「その仕事、きちんと報われていますか? 」「老後や子育て、不安はありませんか? 」「いまの政策、働く人が主役ですか?」と投げかけてきたが、その答えを突き詰めれば、真っ只中の参院選の意義も見えてくるはず。
ということで、連合で働く20代・30代の若手メンバーが日々の疑問や不安を浜矩子同志社大学教授にぶつけてみると——。モヤが晴れて、参院選で問うべきことがはっきり見えてきた。
地震発生から2カ月半。熊本県内では依然、数千人が避難生活を続けており、ライフラインの復旧、住宅再建、生活再建、雇用の維持・確保に向け、いっそうの政策支援が求められる状況だ。また、いまだ「日常」を取り戻せないでいる被災者の皆さんの心身のケア、とりわけ子どもたちの心のケアも大きな課題になっている。
連合は、全国で救援カンパに取り組み、5月29日、神津会長が熊本入りして義援金1億円を蒲島熊本県知事に届けた。連合救援ボランティアは、5月4日より継続的に派遣。住宅内の片付けや集積所での分別作業などに汗を流した。さらに働く者・生活者の視点から必要とされる追加対策や改善策の把握を目的に、被災地の構成組織・地方連合会を対象に調査を実施。課題・要望を取りまとめ、6月15日に民進党、6月17日には内閣府に政策要請を行った。