季刊RENGO創刊号の記念すべき対談企画は、野球解説者の古田敦也さんと芳野友子会長。ヤクルトスワローズの捕手として攻守にわたって活躍し、通算2000本安打、1000打点を達成。 2004年には、労働組合日本プロ野球選手会会長として歴史的ストライキを決断し、12球団制を守り抜いたことは、今も語り継がれている。その後、プレイングマネージャー(選手兼任監督)を経て、現在は野球解説者として幅広く活躍。昨年12月には日本プロ野球名球会の理事長に就任した。それぞれの立場で組織を率いるリーダーシップや若い世代へのアプローチをどう考えるのか、率直に語り合った。
第20 回を迎えた「私の提言」募集。これまでは自身が働く中での経験にもとづいた社会人の方からの応募が多かったが、最近では学生のみなさんからの応募も増えている。様々な文献を調査し体系的にまとめたもの、自分が家族と過ごした体験からのもの、ジェンダー、働き方改革など、学生のみなさんが今の日本社会や経済、企業、働く場を見て思ったことを、率直にまとめた提言が多く寄せられた。一つひとつの提言は、これまで労働組合が指摘してきた内容と共通する部分も少なくない。その中で、ウェルビーイングの向上につながる学生からの2つの提言が目に留まった。「男性育休取得率向上」と「勤務地限定正社員制度の導入・活用の取り組み推進」をテーマとしたものだ。筆者である一橋大学社会学部4年の島田紗英さん、同学部2年の前川葵唯さん、そして清水秀行連合事務局長が、応募に至ったきっかけ、労働組合の取り組み、提言応募の意義などについて語り合った。
連合は2030年までに組合員数800万人達成をめざす「連合組織拡大プラン2030」を確認。2025年までのフェーズⅠでは「人的な基盤強化」を最重点課題に位置づけ、オルガナイザーを配置して専門人材の育成に力を入れている。そこで季刊RENGOに引き継がれた『若菜センセイに叱られる!?』
では、「組織化」をテーマに「オルガナイザー」の素顔に迫る新シリーズをスタート。組織化の最前線ではどのような取り組みが行われているのか。どのような壁が立ちはだかり、それをどのようにして乗り越えようとしているのか。初回は、自ら組織化を行いながら全国のオルガナイザーの支援も行っている、本間誠一中央オルガナイザー、小西一也地方ブロックオルガナイザー(東海ブロック担当)とともに、組織化とは何か、なぜ組織化が必要なのかを、とことん語り合った。