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労働相談Q&A

14.労働者代表選出と労使協定
Q
社長の指示で親睦会の代表者が労働者代表に選出されている。
A
過半数代表者は民主的手続で選出されることが必要となる。
法律のポイント
労使協定の労働者側当事者は、 過半数組合がある場合はその組合、 ない場合は過半数を代表する者となる。過半数代表者は、管理監督者であってはならず、その適格性と選出方法に注意を要する(労基法施行規則第6条の2)。
解説
過半数代表者の適格性

 過半数代表者は従業員全員にかかわる重要な労使協定を締結するか、しないかについての判断をすることになり、総務部の課長、係長といった職務と代表の立場が両立できない人には代表者として選出すべきでない(労基法施行規則第6条の2)。

過半数代表者選出の手続

 どのような労使協定(36協定・24協定等)を結ぶために代表を選出するのかを明確にしたうえで、民主的な手続きで選出しなければならない。
 なお、36協定届(PDF)には過半数代表者の選出方法を記載することとなっている。

代表選出の違反の場合

 36協定の労働者代表選出違反で実施した場合、協定自体が無効とされ、第32条違反により、6カ月以下の懲役または30万円以の罰金(労基法第119条)。

選出方法
  • 投票(無記名、秘密投票)が原則
  • 挙手、起立、回覧などによる信任
  • 各職場代表者による互選

[違法な例]

  • ×使用者からの指名
  • ×親睦会の代表者や一定の役職者が自動的になる場合 
  • ×一定の役職者の互選
不利益取扱いの禁止

 代表者であることや、なろうとしたこと、代表者として正当な行為をしたことを理由とした不利益な取扱いは禁止。

労基法が求める労使協定
労基法の労使協定事項
労働時間関係
(裁量労働制における労使委員会決議によることも可)
その他
  • 1カ月単位の変形労働時間制(第32条の2)
  • フレックスタイム制(第32条の3)
  • 1年単位の変形労働時間制(第32条の4)
  • 1週間単位の非定型変形労働時間制(第32条の5)
  • 一斉休憩の適用除外(第34条)
  • 時間外・休日労働(第36条)
  • 代替休暇(第37条第3項)
  • 事業場外労働制(第38条の2)
  • 専門業務型裁量労働制(第38条の3)
  • 時間単位の年次有給休暇の付与制度(第39条第4項)
  • 年次有給休暇の計画的付与(第39条第6項)
  • 年次有給休暇中の賃金(第39条第9項)
貯蓄金の委託管理(第18条)賃金の一部控除(第24条)
(なお、過半数代表は就業規則の意見聴取(第90条第1項)の当事者でもある)

 労基法以外にも、育児・介護休業法、雇用保険法など労使協定が必要となる場合があり、これらの場合も同様である。

労使協定の終了

 労使協定には有効期間の定めを置くことが義務づけられているものが多く(36協定、1年変形制、みなし時間など)、有効期間の定めがあれば、期間の末日を以て終了失効する。自動更新条項を置くことは避けるべきである。
 解約に関する法令上の規定はないが、協定中に解約条項があれば、この規定にもとづいて解約できる。

<参照条文>

労基法119条、労基法施行規則第6条の2

<巻末資料>

36協定届の記載例

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