2018春季生活闘争がスタート!

2018年2月7日

2018春季生活闘争「闘争開始宣言2.5中央総決起集会」を開催

連合は2月5日、東京・よみうりホールで2018春季生活闘争の総決起集会を開催しました。会場には構成組織を中心に1,071人(男性881人、女性190人)が参加し、本格化を迎える2018春季生活闘争に臨む決意を固めました。

冒頭、神津中央闘争委員長は「2018春季生活闘争は、本集会のように連合の仲間が結束し、想いを固めて社会に向かっていかに発信していくかが問われるものである」と訴えました。続けて「底上げ」「月例賃金」「持続性」「広がり」の4つのキーワードからこの間の闘争の展開を振り返り、「賃上げの流れを社会運動にしなければならない。春季生活闘争は『賃上げ』と同時に『働き方』を見直す好機ととらえ、法令の制定にかかわらず取り組みを進める」と主催者を代表して決意を表明しました。

 

次に、各委員会の委員長から今次闘争を闘いぬく力強い決意表明がありました。

■春季生活闘争を扱う労働条件委員会/野中委員長(電機連合委員長)

野中労働条件委員長(電機連合委員長) 「2014春季生活闘争」から、賃上げの流れを作り上げ、継続してきたことは大きな成果だが、規模間、雇用形態間の格差は依然として残っている。2018闘争においても「月例賃金」にこだわって「底上げ・底支え」「格差是正」に継続して取り組むことが重要である。また「大手追従・大手準拠などの構造を転換する運動」も継続して取り組み、構成組織内でさらに深めることで社会全体に広げ、「賃金は上がっていく」という将来への確かな見通しを社会的合意として定着させていく必要がある。非正規労働者の処遇改善についても、より一層光を当てて本気になって取り組み、着実に前進をはかっていきたい。

■雇用や労働法を扱う雇用法制委員会/岸本委員長(電力総連会長)

岸本雇用法制委員長(電力総連会長) 「働き方改革」は「働かせ方改革」であってはならない。真に働く者のための「働き方改革」の実現とは、すべての働く者が安心して健やかに働きがいを持てる職場、社会を実現することに他ならない。真に働く者のための「働き方改革」となる法改正が実現するよう、全力で取り組みを進めて行きたい。企業規模間や雇用形態の違い、さらには民間・公務の違いを越えて、働き続けられる労働に関するルールをつくりあげ、定着させることに向け、一歩でも二歩でも前進させたい。

■中小組合が結集する中小共闘センター/難波委員長(運輸労連委員長)

難波中小共闘センター委員長(運輸労連委員長) 中小企業で働く労働者の課題は規模間格差による賃金格差の存在だ。ここ数年、規模間格差は縮小しているが、これまでに開いた格差を埋めるまでには至ってはいない。また人材確保は労使にとって喫緊の課題であり、魅力ある企業と職場づくりが重要だ。また長時間労働の是正は全産業的に社会全体で取り組むべき課題だ。2018春季生活闘争の交渉や協議の場を通じて誰もが出番のある社会、真面目に働く者が報われ正しく評価される社会の実現をめざしていきたい。

続いて、渡辺中央闘争委員(JP労組書記次長)から闘争開始宣言(案)が提起され、満場の拍手で確認されました。

渡辺中央闘争委員(JP労組書記次長)

最後は相原中央闘争事務局長の「がんばろう三唱」で集会を締めくくりました。


2018春季生活闘争・闘争開始宣言2.5中央総決起集会

闘争開始宣言

 「底上げ・底支え」「格差是正」と「すべての労働者の立場にたった働き方の見直し」を同時に推し進める2018春季生活闘争がいよいよスタートする。

 日本経済は回復基調にあるが、依然として個人消費は伸び悩み、労働分配率は低下を続け、企業規模間や雇用形態間、男女間などあらゆる格差はいまだ解消されていない。

 連合は、2018闘争において「底上げ・底支え」「格差是正」の取り組みを継続し、「大手追従・大手準拠などの構造を転換する運動」を組織内でさらに深め、社会のすみずみに広げていくことで、「賃金は上がるもの」という常識を日本全体に取り戻していかなければならない。

中小企業・非正規労働者も含めすべての働く者の処遇改善のためにも、「サプライチェーン、バリューチェーン全体で生み出した付加価値の適正分配」、すなわち、企業と企業、企業と消費者の間で「働き方」も含めた取引の適正化が必要であるということを、個別労使のみならず、社会全体に向けて、あらゆる機会を通じて働きかけていく。

あわせて、長時間労働是正および雇用形態間の均等待遇実現や雇用安定に向けて取り組み、すべての働く者の命と健康を守り、健やかで働きがいのある職場・社会を実現していく。

連合は、すべての働く者・生活者の希望と安心を取り戻し、「働くことを軸とする安心社会」を実現するため、「クラシノソコアゲ応援団」として、一人ひとりが主体的に取り組む。連合本部、構成組織、地方連合会、各労働組合から職場に至るまで総がかりで行動し、最後の最後まで粘り強く闘い抜く。

連合は、ここに2018春季生活闘争の開始を宣言する。

2018年2月5日

連合「2018春季生活闘争・闘争開始宣言2.5中央総決起集会」

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