施設や里親の下で育った若者たちをサポートする「若者おうえん基金」

2020年4月8日

ゆにふぁん」とは、労働組合独自で展開しているボランティア活動や、地域でお付き合いのあるNPO・NGOなどと連携した活動を”見える化“して、個人の意思で活動に参加することや、物資や資金などを支援することができる仕組み。「支え合うこと、助け合うこと」をもっと身近に、そして社会に広げていく。第2回は、連合東京推薦の公益社団法人ユニバーサル志縁センターが運営する「若者おうえん基金」を紹介する。

 

「若者おうえん基金」とは?

児童養護施設や里親など、「社会的養護」と呼ばれる公的な支援のもとで育つ子どもたちは約4万6000人。貧困や虐待、両親の不慮の事故・病気など、幼いころにつらい経験をしている人も多く、施設等を出た後も、学び、働き、暮らすうえでもさまざまな困難に直面している。そのような若者たちが、社会の中で自立して生きていくことを支援する基金である。

 

なぜ支援が必要なの?

18歳になると施設や里親家庭を出なくてはならない。進学・就職をする際には、学費や生活費なども自分で働いたお金でまかなうなど経済面の負担が一身にのしかかってくる。また、悩みや将来についての相談ができる大人たちがいないことが、就学や就労に大きく影響している。

 

 

 

伴走型支援で若者おうえん!

施設などを離れる若者に一対一で寄り添う、伴走型支援をさまざまな団体が行っている。「若者おうえん基金」は、そうした団体への助成を通じて若者を支援している。また、団体・個人、協同組合、学識者などと連携して、就労・キャリア支援、政策提言などのサポートを行っている。

ご協力をお願いします

少子化が大きな課題と言いながら、生まれてきた子どもを応援できているでしょうか。とりわけ厳しい環境で育った子どもには、丁寧な支援が必要ですが、児童養護施設やNPO法人などの心ある人たちの「持ち出し」の資金と情熱で成り立っているのが現状です。どうか皆さんのお力を貸してください。

村木厚子 運営団体顧問

ユニバーサル志縁センターの「若者おうえん基金」へのご支援はこちらから。連合からの応援メッセージは新着情報からご覧ください。

※この記事は、連合が企画・編集する「月刊連合4月号」をWEB用に再編集したものです。