■連合の若者雇用対策のポイント
学生たちの就職活動が本格的に始まっています。
学校卒業後に初めて就く仕事が「非正規」である若者の割合は、年々増加し、今や約4割近くに及んでいます。多くの若者が不本意に「非正規」となり、技能や能力を高める機会を得られないまま、不安定雇用が続き、将来設計を描けずにいます。またせっかく就職したのにミスマッチにより早期に離職してしまう問題も…。無限の可能性を秘めた若者が、将来に夢と希望が持てるよう、連合は若者一人ひとりを大切にし、その成長を支え、安心して働き続けられる環境をつくるため、若年者雇用対策を掲げて取り組んでいます。本コーナーではその対策のポイントを見ていきます。
連合の若年者雇用対策の ポイント
(連合「若年者雇用対策に関する当面の対応について」より)
Point1 働く力をつけよう!
①社会に出る前に、「働く意義」「労働法」「働く人の権利・義務」「税や社会保険の仕組み」などを学ぶことが大切です。小中高〜大学におけるワークルール教育拡充を
②非正規で働く若者たちに“正規雇用への道”を開くためにも「職業訓練」の拡充を
③家庭での経済格差が教育格差につながらないよう高校の無償化を奨学金の返済が就職後に過重な負担とならないよう給付型奨学金制度の拡充などを
Point2 働く場とむすぼう!
①ミスマッチによる早期離職を防ぐため、求職者が求める情報の開示を
②インターネットも含めた就職活動における情報提供では一定のルール化を
③学校による就職支援機能の強化を
Point3 働き続けられるように!
①求人時や採用時の労働条件と実際の労働条件が大きく異なるトラブルなどの相談が多数寄せられています。基本給に残業代が予め含められている固定残業代などを明示し、トラブル防止を
②慢性的な長時間労働やハラスメントなどにより若者を使い捨てにすることがないよう、働き続けられる職場に向けて、労使の取り組みを
Point4 働く場をつくる!
①地域の特性を生かした雇用の増大を
②地域の雇用創出、地域再生に向けて、Ⅰターン、Uターン等の促進による人材育成・確保、起業促進、企業誘致等を
※こちらの記事は日本労働組合総連合会が企画・編集する「月刊連合 2015年4月号」記事をWeb用に編集したものです。「月刊連合」の定期購読や電子書籍での購読についてはこちらをご覧ください。