「女性の生理用品が足りない」
「精神的なダメージを受けた子どもたちの相談先がない」
地震発生直後から、連合には被災した女性・子どもの苦境を訴える声が寄せられました。
そこで、連合は、「『令和6年能登半島地震』女性・子どもプロジェクト」を立ち上げ、現地の医師やNPO、自治体などへヒアリングを実施。支援からこぼれ落ちてしまいがちな女性・子どもなど、被災地の現場で弱い立場に置かれている被災者に寄り添った支援を行っています。
芳野会長が馳石川県知事に対し、4月23日、義援金の寄付とあわせて、避難所などにおける女性や子どもの安全確保や性暴力被害に遭った場合の医療関係者などとの連携やボランティア受入れ体制の整備について要請を行いました。
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被災地では倒壊家屋などが残っており、人目が届きづらい死角が生まれています。避難所での性暴力被害防止や防犯対策強化の観点から、笛付き防犯ブザーを各2000個提供しました。
また、発災後も余震が続いていることを受け、子ども達が放課後を過ごす場所の一つである放課後児童クラブに子ども用ヘルメット(防災用・折りたたみ式)1400個に加え、フード連合から提供いただいたお菓子1400人分を、能登町・志賀町・輪島市・珠洲市・穴水町・羽咋市・中能登町・宝達志水町へ提供しました。
子ども用防災ヘルメット贈呈の様子はこちら
過去の災害復興時に性被害の事例が発生していることから、被害を受けた女性が望まぬ妊娠をしないよう、医療関係者と連携し、72時間以内に性被害に遭った女性が緊急避妊薬を服用し、服用後は心のケアにつながる仕組みの構築に向けて、現地の医師や研究者、関係NPO1でプロジェクトチーム2を立ち上げました。チームでは、専門家から意見をいただきながら、具体策について検討を重ね、性暴力被害者がひとりで悩み、苦しむのではなく、できるだけ早期に支援へとつながるネットワークをつくりました。