中小組合が多く回答引き出し「賃上げの流れ」を堅持 ~2022春季生活闘争 第4回回答集計結果について~

2022年4月14日

連合(会長:芳野友子)は4月12日(火)10:00時点で、2022春季生活闘争の第4回回答集計を行いましたので、結果を報告いたします。

【概要】

〇月例賃金改善(定昇維持含む)を要求した4,310組合中2,650組合が妥結済み。うち賃金改善分を獲得した組合は1,311組合・49.5%で、依然高い水準を維持している。

〇平均賃金方式で回答を引き出した2,737組合の「定昇相当込み賃上げ計」は加重平均で6,257円・2.11%(昨年同時期比812円増・0.28ポイント増)、うち300人未満の中小組合1,790組合は5,094円・2.06%(同547円増・0.25ポイント増)となった。前回集計(4月5日公表)以降548組合(うち中小組合424組合)が新たに回答を引き出したが、率は水準を保っている。
賃上げ分が明確に分かる1,562組合の「賃上げ分」は1,857円・0.62%で、すべての規模区分で昨年同時期を上回った。うち中小組合879組合は1,836円・0.74%となったが、額・率とも第4回回答集計時点では賃上げ分の集計を開始した2015闘争以降で最も高い。
新たに回答を引き出した組合の8割近くを中小組合が占めるが、依然「賃上げの流れ」はしっかりと引き継がれている。「人への投資」と月例賃金にこだわり、「働きの価値に見合った賃金水準」を意識して粘り強い交渉を行った成果と受け止める。

〇有期・短時間・契約等労働者の賃上げ額は、加重平均で、時給24.72円(同2.81円増)・月給5,050円(同605円増)である。引上げ率は概算でそれぞれ2.41%・2.34%となり、依然一般組合員(平均賃金方式)を上回っている。

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