国際郵便の届く裏側 ~ 日本郵政グループ労働組合(JP労組) ~

2015年7月30日

連合版オトナの社会科見学

~JP労組  南関東地方本部 ~

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川崎東郵便局

川崎東郵便局(神奈川県川崎市川崎区東扇島)は、郵便・物流ネットワーク全体の大幅な生産性向上の実現のための郵便ネットワーク再編の拠点、および日本に到着する国際郵便物の玄関口として、2013年に開局した。東京国際郵便局をはじめ、全国に6カ所ある「国際郵便通関交換局」の一つとして、国際郵便物の通関交換業務(税関検査等に付し外国と直接郵便物を交換する)を行うとともに、「地域区分局」として、24時間体制で配達局・地域別に郵便物を仕分ける業務も行っている。

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日本と世界をつなぐ国際郵便の拠点

川崎駅から車で約30分、東京湾を望む川崎東郵便局。2年前に国際船便郵便物を中心に取り扱う交換局として開局後、成田国際空港郵便局(現在は廃止)と東京国際郵便局および大阪国際郵便局の業務も一部移管され、今では日本に到着する国際郵便の9割がここを通過するのだとか。
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石塚さんはこの国際郵便統括部で経理を担当。といっても業務の内容は経理に留まらず、物品の取りそろえや顧客からの問い合わせ対応、ときには現場の応援の手配や自ら赴くことも。「何でも屋さんですね(笑)」。
関さんは主に〝事故〟と呼ばれる郵便物の破損などに対応。「差出人も受取人もまったく判別できない郵便物があって、日付印などのわずかな情報からなんとか割り出したり。時間のかかる大変な仕事です」。
石塚さんも「輸送途中に宛名ラベルが剥がれたりにじんで見えなくなると、どこへ行ったかわからない。外国とは一つひとつのやりとりに時間がかかるので、1人のお客様の対応に半年以上かかることもあります」。
追跡しきれなかった荷物もあるとか。
「日本のように細かく調べてくれる国は、なかなかないんですよ」。

hidari1 hidari2 国際郵便は各国の郵便事情や法律などの専門知識も必要な部署。関さんは営業として入社後、海外と接する仕事がしたいと社内試験を受け、昨秋、配属に。「覚えることがたくさんあって、ミスもしてしまって。
でも業務の内容をより理解できるようになったので、必要な経験だったのかなと。
国際郵便の交換局は全国に6局、携われるのは限られた者だけ。やりがいを感じます。hidari3 hidari4
あとまだ予定はないですが(笑)、いつか結婚や出産をしたら、仕事と家庭を両立したいという思いもありますね」。石塚さんは「今は仕事に楽しみはないかな(笑)。それが、責任ある立場にいるということだと思います」。
目標は「お客様がより使いやすい、もっとスムーズな郵便の流れにできたらと思います」。

※こちらの記事は日本労働組合総連合会が企画・編集する「月刊連合 2015年7月号」に掲載された記事をWeb用に編集したものです。「月刊連合」の定期購読や電子書籍での購読についてはこちらをご覧ください。