第26回参議院選挙結果を受けての記者会見

 

連合記者会見

第26回参議院選挙結果を受けての記者会見

芳野会長、清水事務局長(2022年7月11日)

連合記者会見全文
芳野会長

 大変お忙しい中ありがとうございます。まず、安倍元総理大臣が街頭演説中に銃撃されご逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表し、心からお悔やみを申し上げたいというふうに思います。
 この参議院議員選挙、連合は人物重視・候補者本位で臨み、比例代表9名、選挙区46名の推薦候補者全員の当選に向けて、この間、地方連合会また構成組織とともに戦って参りました。具体的な結果については後ほど事務局長のほうからご報告をさせていただきますけれども、非常に厳しい結果となったということです。ただ、この間本当に構成組織、地方連合会、参議院選挙スタートの時は酷暑の中、そして後半においては台風の影響もあったかというふうに思いますが大雨の中、それぞれ支援にご努力いただいたことについては感謝を申し上げたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

質疑応答[1]
Q.(朝日新聞・ミウラ氏)

 朝日新聞のミウラと申します。芳野会長にお伺いしたいと思います。先ほど結果もお伝えいただきましたけれども、特に選挙区のほうで当選者が少ないというような状況になってると思います。まずこの選挙区についての結果をどう受け止めているというのをお聞かせいただきたいのと、その上でその敗因について、特に今一人区で候補者が乱立するような状況になっていたと思います。そのあたりで連合として、もう少し橋渡し役、立憲と国民の橋渡し役が出来なかったのか、そのあたりどのように考えていらっしゃるかというのをお聞かせいただきたいです。お願いいたします。

A.(会長)

 ご指摘の通り、選挙区は非常に厳しい結果となってしまいました。ただ、地方連合会中心にこの間戦ってきたわけなんですが、結果は結果としてそれぞれの地域の中でご努力をいただいていますので、今の時点としては重く受け止めるということで、今後総括を出していきますので、そこのところでしっかりと取りまとめを行っていきたいというふうに思います。

Q.(朝日新聞・ミウラ氏)

 もう1点確認なんですが、昨秋の衆院選の時点では今回の参院選に向けてですね、立憲、国民と政策を共有し連携し力を合わせることが重要だというような総括をされてたと思います。ただ、結果的に見てみると、政策協定だったりですね、結べなかったりというような形で、連合本部としての取り組みっていうのが足りてなかったんじゃないかというような声も地方連合会から聞こえてくるんですけれども、そのあたりについてはどのようにお考えなのか。また、連合本部として衆院選からこれまでにかけてどういう取り組みをしてきたのかというのも併せてお聞かせください。

A.(会長)

 まず、2月から立憲民主党・国民民主党とは代表とともに懇談会を実施し、毎月意見交換会を行ってきました。この間もご説明している通り、立憲・国民・連合が三者で戦う形が一番望ましいということを目指してきましたが、なかなかそれが難しいという判断をし、今回の参議院議員選挙の基本方針としては立憲・国民と連携をするということで、地域が戦いやすいように人物重視・候補者本位とこういう人に着目を、候補者に着目をした方針を立ててきましたので、そこに尽きるかなと思います。

質疑応答[2]
Q.(テレビ東京・オノ氏)

 テレビ東京のオノと申します。今回の、先ほどの質問と重なるところがあるかと思うのですが、人物本位で臨んだ結果ですね、結果としてかなりの国会に送り込む議員の数というのは少なくなってしまいました。今後ですね、連合の求める政策を実現していくための働きかけについて、どういう形で進めていくのかお考えをお聞かせください。

A.(会長)

 今回の結果を受けての総括はこれからになっていきますので総括でお示しをしたいというふうに思いますが、今回戦ってみてですね、やはり足腰が弱いということは非常に結果に結び付いてきてしまうということを感じていますので、今後地域の皆さんと協力をし合いながらということになるかと思いますけれども、立憲ならびに国民さんに対してはやはりその地域での組織固めというんでしょうか、それをしっかりとやっていただきたいなと考えます。

Q.(テレビ東京・オノ氏)

 すみません、立憲・国民だけではなくてですね、政策の働きかけ、今後安定した政権運営が望まれる岸田政権に、直接働きかける、訴えかけるなどのお考えはありましたでしょうか。

A.(会長)

 はい、これまで通り共産党を除く主要政党には政策制度要請をしていますので、そこは変わらずにやっていきたいと考えています。

質疑応答[3]
Q.(シカタ氏)

 労働ジャーナリストのシカタと言いますが、第1点は、連合推薦の比例代表ですね、この9人の得票数ですね、わかれば、だいたい連合の場合は210万ぐらいではないかと思うんですが、もし得票数がわかればですね、教えていただきたいということです。
 あとそれから、選挙区の場合ですね、これでバッと見たらだいたい一人区のところで32あるわけですが、連合は32ですね、この表で見れば、推薦しているわけですね、ところが当選で見ると3人ぐらいしか当選していないんですね、この当選のところ見るとね、要するに一人区のところで連合が23ぐらい推薦しながら当選が3というのはね、いかにも少ないという感じがしますので、今後の総括ということですが、やっぱりこれはかつて神津さんが言われたように、一人区のところで候補者が乱立して漁夫の利を与えるようなことがあってはならないというのは神津さん言っているわけで、そういう点から見ればですね、この選挙区の勝敗を見ればそういうことが言えるのではないかと思うんですが、総括は今後ということですが、会長でもいいし清水事務局長でもいいですがお聞きしたいということでよろしくお願いします。

A.(川島政治センター総合局長)

 事務局のほうから、その数字の集計については最終的な数字の精査をしているところですけれども、本日の昼時点で9名の構成組織擁立の比例代表の票数が、152万5800という数値、今日の昼のNHKの調査の数字を把握しております。その3年前2019年、これは10人が立候補していたわけですけれども、その時は181万556ということで、1,810,556ということで、1人当たりで換算しますとやはり数値としては下がっているということであります。ただ、それがどういうことなのかというのはこれからの分析ということになりますので、把握している数字についてのご報告とさせていただきます。

A.(事務局長)

 一人区についてのご質問がございました。確かに一人区だけを見ると、10の選挙区で3人ほどの当選ということで、厳しい結果だったということは冒頭会長のお話あったとおりです。ただ、連合としては両党とも地方連合会とも一緒にですね、30の選挙区で、一人区以外も含めてですけどね、二人区、三人区、兵庫の三人区も入れますが、30の選挙区でいわゆる連合の統一推薦候補ということで1人に絞って戦っています。その30の中で7人が当選をしていますので、それでも厳しい数値ではありますが、各地方連合会、両党のご努力もいただいて、30に絞っての戦いは十分、票数もそこでの当選には至りませんでしたが、出ているということがあります。当然おっしゃっているように、一人区が32ある、これをですね、16年も19年もお一人に絞って野党が戦ってきたと、そういう中で10人、11人の当選を得てきたということで見れば、今回は3人でございますから、そういったことの必要性というのは当然あろうかというふうに思っています。それも含めて今後のまとめの中で考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。

質疑応答[4]
Q.(朝日新聞・サワジ氏)

 朝日新聞のサワジと言います。2点あるんですけれども、1点目が比例の各産別の得票数と当落の結果について、前回もそうでしたけれども国民と立憲に分かれていることによって得票数が多い組織、多いにもかかわらず落選しているというケースが今回も電機連合で発生しましたが、前回落選したJAM、基幹労連の連合軍は今回立憲に移ることによって当選を果たすということになったわけですけれども、この分かれていることと組織の得票数が必ずしも生かされていないという状況について、あらためてどういうご認識なのか伺わせてください。以上が1点目。
 それから2点目として、事務局長談話の中で、4のところで二大政党的体制の確立をめざすということで従来と同じ考え方だと思うんですが、今後この方針に、これを実現するために、今後何か新たに取り組まれることっていうのがあるのかどうか。以上2点お願いします。

A.(会長)

 まず1点目についてなんですが、今回確かに構成組織によって支援政党が違うということがありましたので、方針としては人物重視・候補者方位ということを掲げ、それぞれ支援できるようにという方針を掲げていますので、協力し合って戦っていただいたかと思います。
 それから2点目なんですけれども、今の選挙制度ですので致し方ないと思いますけれども、この制度のあり方についても今後連合の中で議論をしていくことが必要ではないかと考えています。

質疑応答[5]
Q.(朝日新聞・フジサキ氏)

 朝日新聞の記者のフジサキです。私も2、3お伺いしたいんですけれども、地方組織でも今回無所属で立たれたりとか、どちらかの政党を推薦されたりとか試行錯誤をみたいなものがあったかなと思いますし、場合によっては動きづらさというのも指摘されることがあったかなと思うんですけど、その点で地方を含めた総括というのはどういうふうにやっていくお考えなのかお伺いできますでしょうか。

A.(会長)

 これから総括していく上では地方連合会の意見も聞いて総括をしていきますので、そういう形になります。

Q.(朝日新聞・フジサキ氏)

 あともう1つがちょっと、今回の結果これから総括っていうふうにおっしゃってはいるんですけども、連合の政治方針とか、この間の政党との関わり方っていうところで、連合のスタンスみたいなものがややこの1年通じて見えづらさも少しあったんじゃないかなと思うんですが、その点どういうふうに考えられてますでしょうか。

A.(会長)

 今の時点では立憲民主党、国民民主党と連携をしていくということに変わりはないので、引き続きということになるかと思います。また今回の選挙の結果を受けて、両党ともまた総括をするかと思いますので、その総括を見ながらまた意見交換は続けていきたいと思います。

Q.(朝日新聞・フジサキ氏)

 ご所感としてお伺いしたいんですけども、この間海外ではオーストラリアとか労働党みたいなものが台頭してきて、新しい資本主義っていう時代の中で出てきている中、日本でこういう状況が生まれているのはどうしてだというふうにお感じになりますか。日本はこうやって自民党1党が強い状況っていうのはずっと続いていてですね、ナショナルセンターとしては政治がしづらい部分があるんじゃないかなと思うんですが、その点どういうふうに、今後何が必要か。

A.(会長)

 そうですね、連合としてはこれまでも申し上げてきた通り、めざすところは大きな塊をめざし、戦いやすい形をもっていきたいというのは今でもそうですので、引き続き、立憲民主党、国民民主党とは塊になるように働きかけを続けていきたいというふうに思っています。それと、やはり野党、立憲にしても国民にしても、やはりそれぞれの政策がなかなか有権者のところまで届いていないっていうことが1つ問題になってくるかというふうに思います。その点では、構成組織また加盟組合のところまで連合の政策制度的な中身はもちろんなんですが、それぞれの政党がどのように考えているのかとか、連合とどこが考え方が合っているのかだとか、少しきめ細かい政治研修というんでしょうか、そういうことは必要かなということは感じています。

質疑応答[6]
Q.(毎日新聞・トウカイリン氏)

 毎日新聞のトウカイリンです。芳野会長に質問です。さっき清水さんも、2016年、2019年では統一候補、一人区ですね、一人区で統一の候補を立ててそれなりの議席を取れたと、今回は厳しい結果であったというお話があったんですけれども、先ほどのお話の中で芳野さんは立憲・国民のそれぞれ足腰を強くしてということをおっしゃって、それはもう昔から前々からずっと言われていることだと思うんですけれども、立憲・国民の足腰を強くして、それで今回のような状況でも勝てるような政党をめざせというふうに言っているのか、あるいは勝てるのかと、今回の結果を見ればバラバラではやっぱり勝てない、制度的に勝てない問題なのではないかということが明らかになったと思うんですけど、そこをどう思われるかというのが1点。
 もう1点は、今まさに芳野さん政策のことをおっしゃいましたけど、最賃の問題とか、賃金上げろというのを要するに自民党が言ってるわけですよね。自民党と野党の違いがわからない、もっと言えば立憲なり国民なりが賃金を上げろというのと自民が賃金を上げろというのと、どう違うんだというのもよくわからない。これまで野党側が言ってきた政策を全部向こうに取られて、いいように使われてボロボロに負けてるという気がするんですけれども、連合としてそこはちゃんと言うべきことはあったんじゃないかと思うんですけども、その政策泥棒みたいなことをどう思いますか。以上2点お願いします。

A.(会長)

 先ほども申し上げたように、戦いやすくするために人物重視・候補者本位ということを掲げましたので、本来であれば1つの塊になって戦えることができればそれはそれで良かったんですが、それが非常に難しいという判断をした結果を人物重視・候補者本位ということでそれぞれの構成組織が候補者を支援できるようにということで今回戦っていますので、今後の総括を見て連合としてもまた両党と話し合いを続けていくということになるかと思います。
 それから政策的な部分については日頃から立憲・国民それぞれとやりとりをしていますので、両党とも連合の考え方についてはご理解をいただいているかと思いますが、やはり政府与党と野党とでは発信力の違いもあるかもしれませんし、連合としては引き続きこれから最賃の審議も始まってますけれども、連合の考え方をお示しをして一緒にやっていくということになるかと思います。

質疑応答[7]
Q.(時事通信社・サナダ氏)

 時事通信社のサナダです。今回の結果に関して芳野会長にお伺いしたいんですけれども、まず立憲民主党と国民民主党それぞれが現有議席を割りました。現有議席割れなったというそのことについてまず率直に支援団体の連合としてのご感想をいただきたいのと、それを受けて両党の、午前中には泉代表とお会いになって、このあと玉木代表も会うと思うんですけど、それぞれの代表に求めたいことが何かというのをまず伺わせてください。

A.(会長)

 そうですね、選挙が始まる前から厳しいということは言われていて、結果としてこういう状況になったので本当に予想以上に厳しかったなということなんですが、これについても今後総括の中でしっかりとを見ていくということと、両党の総括もしっかり見ていきたいと思います。

Q.(時事通信社・サナダ氏)

 重ねてですいません。先ほど両党に対して1つの塊というのは呼びかけ続けたいということをおっしゃっていたと思うんですけど、今後少し、これまで個別に会談をされたかと、両党と個別会談されていたと思うんですけど、少しギアを上げて例えば3者会談を持ちかけるような働きかけをするとか、何か具体的に新しいアクションとか、それに向けた連合としてのお考えが何かあればお願いします。

A.(会長)

 はい、状況に応じて考えていきたいと思います。

質疑応答[8]
Q.(日本経済新聞・オオサワ氏)

 日本経済新聞社のオオサワと申します。芳野会長にお伺いします。1点目、少しお伺いしづらいんですけれども今回電機連合の組織内候補者の方が落選、現職の方が落選されて、前回も落選されたため参院の比例ということでは組織内候補者いなくなりました。ご自身の責任というのはまずどのようにお感じになっているか教えてください。

A.(会長)

 前回の選挙のときと今回と電機連合さんは落選ということで本当に残念ですし、この状況をしっかりと受け止めなければいけないというふうに思いますが、今後電機さんは電機さんで総括をするかというふうに思いますので、電機連合さんとはコミュニケーションを取っていきたいというふうに思います。
 またこの間、比例候補者9名、推薦候補者46名全員当選ということを掲げてきましたので、それが実現できなかったということですので責任は重いと思います。そのことについても総括の中でしっかり議論していきたいと思います。

Q.(日本経済新聞・オオサワ氏)

 すいません、もう1点別の話題で、政労会見をかねてから求める方針は示されていたと思うんですが、現状のお考えと具体的に今後求めていきたい時期など、年内など、お考えがもしあれば教えてください。

A.(会長)

 政労会見については引き続き求めていきたいと思いますが、時期的なものはまだ具体的には考えてないです。

質疑応答[9]
Q.(NHK・ヨシダ氏)

 NHKのヨシダと申します。芳野会長に短く2点ほどを伺わせてください。今回の参議院選挙全体でですね、芳野会長も街頭に立って、東京含め全国各地で街頭応援演説をされてきたと思うんですけれども、率直にその応援演説ですとか応援の活動を通じて連合に対する風当たりというものを今回の選挙でどういうふうに感じ取っていたのか、感想を伺いたいのが1つです。
 また、これ今のはその一般の投票する方に対することなんですけれども、一方で連合の内部のほうでは今回の参議院選挙の方針の中でずっと人物重視・候補者本位ということで各地方組織・産別とか関係する組合さんに協力をお願いしていたかと思うんですけれども、こういう人物重視・候補者本位という考え方・方針について、組合の中、関係者の方たちの間ではですね、芳野会長に対してどのような反応があったのか、振り返ってご感想をいただければと思います。

A.(会長)

 まず街頭行動なんですが、地方連合会からオファーがあったところに入らせていただきました。なので、風当りという視点でいえば、強いか強くないかということになるかもしれませんが、連合に対する風当たりはどちらかというと弱く、割と地元からは「来ていただいてよかった」という声をいただいています。個人演説会などもどちらかと言えば地方連合会主催のものが多いですので、連合組合員が出席をするということが中心になっていたかと思いますので、そういう点ではご理解をいただいていたのではないかなと思います。 それから、今回その戦い方の1つとしてやはり候補者名を徹底していくということを盛んに言っていましたので、人物重視・候補者本位ということはその個人名の徹底ということですから、そういう点では最後の最後、情報労連の石橋さんが入ったというのは個人名を書いたからこそ、そこで入れたという成果もあるのではないかと思っています。

Q.(NHK・ヨシダ氏)

 今回厳しい結果だということなので、今後の選挙の中ではさらに体制を強化したりですとか、取り組みを強化していかないといけないと思うんですね、つまり組合の中だけではなく一般の人からも支持を得ないといけないのかなというふうに思うんですけれども、その支持の広がりというのは今後どういうふうに期待していると言いますか、今回の選挙でどうで、今後どうしていきたいというのは何かありますか。

A.(会長)

 まずは連合の中できちっと今回のことを総括していかなきゃいけないと思いますので、それはそれとして、一般の人に対してはこれ連合だけではなかなか限界がありますので、その点については立憲民主党、国民民主党とこれからまた話し合いが続いていくかと思いますので、やはりその政党に要請をしていくことになるかと思います。

質疑応答[10]
Q.(毎日新聞・フルカワ氏)

 毎日新聞のフルカワです。芳野会長にお伺いします。比例代表についてお伺いしたいんですけれども、今回立憲民主党が比例の議席数でいうと日本維新の会を下回る結果になってしまったことに対する受け止め、特にかなり票数的にも差がついていて、都道府県別に見ると維新の会のほうが取っている都道府県も数多く存在すること自体の受け止め、あと今後、今日発表された談話のなかにも二大政党的体制の確立という文言があるんですけども、その中で維新の会というのはどういう位置づけになるのかも含めて教えてください。

A.(会長)

 それについても今後の総括の中で明らかにしていきたいと思います。

質疑応答[11]
Q.(朝日新聞・キハラ氏)

 朝日新聞のキハラです。芳野会長に端的に伺いますが、今回ですね参院選基本方針で要するに人物重視の候補者本位で支援政党を明記せず、でされました。このいわゆる1つの試みみたいなことをされた中で、効果は何だったのかっていうことをまず伺いたいです。

A.(会長)

 効果としては、やはり比例でぎりぎり入ったというところを考えると、やはりその名前を周知する人物重視・候補者本位ということが今まで以上に徹底できたのではないかなと思っています。

Q.(朝日新聞・キハラ氏)

 逆に、逆作用になったというかですね、ちょっと上手くいかなかった面をお感じになったところがあれば教えてください。

A.(会長)

 人物重視・候補者本位でですか。それはまあ今後の総括の中でやっていきたいというふうに思いますが、比例だけではなく選挙区で落としたということはまだまだ足りてなかった可能性は否めないと思います。

Q.(朝日新聞・キハラ氏)

 最後にしますけど、もう1つ基本方針の中でですね、政策や理念が異なる政党や団体とは連携は否定的なことを書かれておりました。で、この考え方がですね、今後の選挙で変わり得るのかどうか、再考の余地があるのかということなんですけども、つまりその今回の結果を受けて、やっぱり野党がもう一度そのいわゆる共闘の方向に行かないといけないっていうことの声が上がる可能性はあると思うんですね。それをどこまで連合として許容できるのか、そのへんのお考えが今あれば教えてください。

A.(会長)

 連合の考え方としてはもうしっかりしているので、あとは政党がどういうふうに判断するかということになるかと思います。今後の動きを見ながら政党と話し合いは続けていきたいと。

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