記者会見 2022年2月

 

連合記者会見

2月定例記者会見

芳野会長、清水事務局長、村上副事務局長、仁平総合政策推進局長(2022年2月17日)

連合記者会見全文
芳野会長

 大変お疲れ様でございます。今司会者からありましたように、オミクロン株の感染また濃厚接触者が増えているということで今回急遽WEBでの記者会見にさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。連合としても社会活動に影響が出はじめてきているということで早く収束をしてほしいと願っているばかりでございます。
 本日の中央執行委員会では第26回参議院議員選挙の基本方針の補強・修正を確認いたしました。この方針は昨年12月に第49回衆議院議員選挙の取りまとめを確認して以降、事務局内で素案を作成し、今年1月21日には構成組織・地方連合会に提示し意見を募ることといたしました。その直後から主要メディアの皆様に取り上げられておりましたが、1ヵ月弱にわたる組織内での議論の積み重ねにより素案に対する補強を行い、その内容について本日の中央執行委員会での確認に至りました。本日以降、連合はこの方針に基づき連合推薦候補者全員の勝利に向けた取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。また今日の中央執行委員会ではフリーランスの課題解決に向けた「みんなでつながる!フリーランス月間」の設定について、提起をしております。連合初の試みとして、本年4月を「フリーランス月間」と設定しフリーランスを取り巻く状況ですとか、抱える課題を可視化させ、課題解決の必要性・重要性を世の中に訴えていきたいというふうに思います。フリーランス当事者の声をこの取り組みの中心に据え、最も大きな課題である契約問題にスポットを当てていきます。ネーミングは「みんなでつながる!フリーランス月間」としました。発注側も含めてみんなでこの問題を考えていきたいとの思いを込めています。後ほど事務局長からもあるかというふうに思いますが、4月の月間に向け3月からイベントを計画していますのでご注目いただければというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。

清水事務局長

 第5回中央執行委員会で主な協議事項として確認をいただいた点について述べます。
 冒頭芳野会長の挨拶にもございましたが、フリーランスなどの曖昧な雇用で働く人たちの取り巻く状況や抱えている課題を可視化させ、課題解決の必要性・重要性を世の中に訴えていくために、連合は4月を「フリーランス月間」として設定し、取り組みを強化していくこととしました。その件についてご協議をいただき、多くの意見をいただき、国際的なつながりであったり当事者の声であったり、あるいは大学等で研究されている研究者の方の取り組みであるとか、そういったものも取り組みの中に活かしていって世の中全体に広めていく、それが連合に求められるのではないかというような、様々なご意見をいただいたところでございます。
 また、これも冒頭芳野会長の挨拶にございましたが、第26回参議院選挙の基本方針の補強・修正案についてご協議をいただき方針を決定いたしました。続いて第26回参議院選挙の比例代表候補予定者9人の推薦と、同じく選挙区候補予定者7人の推薦についてご協議をいただき推薦を決定いたしました。その他として、これは一昨日プレスリリースされているかと思いますが「連合出身議員政治懇談会」の設立について情報共有し確認をしたところでございます。
 中央執行委員会終了後に第3回中央闘争委員会を開催して、2022春季生活闘争に関わって至近の情勢について、第208通常国会における対応について、当面の闘い方、当面の日程などについてご確認をいただいたところでございます。私からは以上でございます。

仁平総合政策推進局長

 本日の第3回中央闘争委員会では2月までの要求提出、それと3月のヤマ場に向けた対応、中小への波及という当面の闘い方の進め方について、再確認も含めて確認をさせていただきました。
 記者の皆さん方、お手元に中闘確認事項がございましたら2ページの闘い方のところをご覧いただきたいと思います。1.のところでございますが、各産別からの報告に基づきまして、中核組合の賃金カーブの維持分とか賃金水準とか、代表銘柄、中堅銘柄、これ今連合のホームページに公開しておりますが、随時更新をしているところでございます。ご覧いただければと思います。先行する組合については、すでに報道もある通り要求を提出しておりますが、全体としては2月末までということで改めて意思統一をさせていただきました。その結果、要求の結果については2月末に集約することにしておりまして、再来週の次回の記者会見のタイミングで公表していきたいと思っております。次の2.でございますが、この間5つの共闘連絡会、意見交換もして参りまして、3月18日合同記者会見ヤマ場への対応も含めて確認をしたところでございます。3.では、4.5中小への波及を目指して中小組合支援共闘推進会議を開催することでこれも確認しております。4. 3.7集会についても記載しておりまして、これはマスコミの皆さん方に改めてご案内をしたいと思っておりますが、2.3集会と同様に無観客にするかどうか来週中に判断してお伝えしたいと思っております。本日の中央闘争委員会の確認でも判断は来週ということにさせていただいていることを口頭で補足させていただきたいと思います。あとは諸行動の関係です。いろいろ書いてございますが、3月18日中央会との懇談会、4月13日中同協との懇談会ということでセットをしている次第でございます。別紙のほうで、1月に出したコロナ禍の経済回復の国際比較の数字などを更新しておりますので、そちらもご覧いただきたいと思います。以上でございます。

質疑応答[1]
Q.(朝日新聞・サワジ氏)

 2点ありますが、1つがフリーランス問題について、先ほど会長が契約問題を重点にというふうにおっしゃったので、その辺をもう少し詳しくお伺いしたいんですけれども、おそらく契約の透明化であるとか、あるいは途中で発注先が有利に契約を変更したりとか、というようなことをたぶん指していらっしゃると思いますが、そうすると必ずしも労働契約ではないわけですよね。だから、契約の問題に注目してこの問題に取り組むというのは、この問題に連合としてどういうふうにアプローチしようとされているのか、その辺の真意をもう少し詳しく教えていただけませんか。それが1点と、それから2点目で、協議事項の中で細かいことなんですが「月刊連合」の季刊化というのが中に入っていて、これは財政的な理由による発行形態の変更なんでしょうか。以上2点お願いします。

A.(会長)

 はい、ありがとうございます。まずフリーランスの関係については担当局のほうからご説明させていただきます。

A.(河野総合組織局長)

 連合総合組織局の河野と申します。どうぞよろしくお願いします。サワジさんご質問ありがとうございます。1点目のところですが、昨年の11月にネットの調査を行なった際も、契約関係の明示があるというのが3割ぐらいにとどまっていることで、我々としては大きな問題点として捉えていると。おっしゃっている通り、透明化、契約内容の期中途中での変更ということもありますが、まずは書面でおいて契約書がきちんと結ばれるということを最終的にトライしていきたいと思っております。そこにつきましてはいろんな方法、いきなり契約書といってもなかなか難しいところもあろうかと思いますので、見積もりのところから手をつけるであるとか、そういったことを期間4回のディスカッションを通じて何らかしらのアイデアを出していければと考えているところであります。私から以上です。

A.(会長)

 「月刊連合」についても担当のほうからお答えいたします。

A.(山根木副事務局長)

 山根木です。サワジさんありがとうございました。財政的な課題というよりもむしろ「月刊連合」というのは中身を充実させるためにいろいろな準備をしますが、結局2ヶ月後ぐらいに出ていくというタイムラグがすごくあって、そうすると情報のタイムリー性というものがすごく欠けるという課題が1つありました。一方で労働問題について肉厚に様々分析していくということも大事だろうという、こういう議論と両方相まって、タイムリーな内容で提供すべきものについてはオンラインで、内容を充実させて解説していくことについては紙面でというふうな役割を整理して装いを新たにしたという、そういうことです。

Q.(朝日新聞・サワジ氏)

 1点目について確認を追加していいでしょうか。契約について先ほどご説明があったんですけれども、そうすると必ずしも労働契約を前提としていない労働契約以外のものも含めてフリーランスの問題全体に対して連合として今後取り組んでいくと、そういうふうに理解してよろしいでしょうか。

A.(河野総合組織局長)

 はい、契約書がいきなり交わされるということがなかなか難しいというふうに考えておりますので、こういったことも含めながら、フリーランスの声をまず我々としては月間を通じて拾っていくと、そこからその声をどのように政策策定なりに声を結びつけていくことができるか、そのようなきっかけの1つに契約問題ということで例としてあげさせていただいたということであります。

質疑応答[2]
Q.(毎日新聞・トウカイリン氏)

 芳野会長に1つ質問ですけれども、この春闘で、連合の方針の中でも長い間賃金の停滞が続いてきたということを非常に問題視されていますけれども、賃金の停滞はもちろん経営側のほうに上げなかったという問題ももちろんあるんですけれども、労働組合としてこの賃金が長年停滞してしまった組合側の問題としてはどういう点に問題があったというふうに考えているのかというのを1点お伺いしたいと思います。
 それともう1点、これは会長ではなくてフリーランスの点なのでさっきの方になると思うんですけれども、ちょっとごめんなさい僕の理解が足りないのかもしれないんですけれども、契約を結んでないというのは委託契約を結んでいないという意味なのか、労働契約を結んでいないという意味なのか、どちらの意味でおっしゃっていらっしゃるのかというのを教えてください。以上2点お願いします。

A.(会長)

 はい、ありがとうございます。確かに97年をピークに賃金が横ばい、停滞しているということで、それを労働組合としてどう受け止めるかということですが、まず個別の加盟組合という視点でいきますと、やはりなかなか交渉の中で経営に対してしっかりと職場の自分たちの賃金水準だとか、生活レベルだとか、生産性向上に対してどういう取り組みができるのか、様々な課題がある中でなかなか交渉の結果として得られてこなかったということが反省として挙げられるかもしれません。全体としては、非正規雇用労働者が増えてきた企業間格差の問題ですとか、雇用形態間の格差の問題ですとか、個別にいうと男女間賃金格差の問題だとか、そういった様々な課題に対してなかなか成果が出てこなかったということがいえるかと思います。今春季生活闘争については、とりわけ非正規雇用労働者の皆さんの賃金についても職場の中でしっかりと経営側と話をしていくということも掲げていますので、連合としては成果が出るように期待をしているところです。もう1つは、やはり非正規雇用労働者の皆さんの処遇を上げていくということもそうですが、非正規で働く皆さんたちが正規で働けるような環境作りについても引き続き政府に働きかけていきたいと考えています。フリーランスの件については担当局のほうからお答えさせていただきます。

A.(河野総合組織局長)

 トウカイリンさんどうもありがとうございます。契約は、業務の中の書面による契約が交わされていないとか、明示がなかったことが11月にとったアンケート結果によると24.6%、明示がないときもあるというのが45.5%ということですので、まずはきちんとした契約内容を明示していくことが大事じゃなかろうかと、そのような視点できっかけ作りとして取り組んでいきたいというふうに理解していただければと思います。

Q.(毎日新聞・トウカイリン氏)

 それは委託契約がということでよろしいんですかね。

A.(河野総合組織局長)

 はい、そうです。

質疑応答[3]
Q.(NHK・ヨシダ氏)

 春闘についてなんですけれども、会長に受け止めを伺いたいのですが、先週今週今日もそうなんですけれども、基幹労連ですとか自動車総連ですとか電機連合ですとか、各労働組合の主要なところが経営側に要求書を提出しているような状況が続いています。各単組ごとには賃上げの内容あるいは要求額について差も出ているような状況かと思うんですけれども、連合内での情報集約ですとか報道ベースでもそうした金額の部分、賃上げについての要求内容を見ていて会長として感じられることはどんなことでしょうか。それがまず質問の1点目です。
 もう1点が、連合の方針としてはやはり定期昇給で2%程度、ベースアップで2%程度ということで、全体としては月例で4%程度の賃上げを求めている。これは従前からご説明を重ねてきたところだとは思うんですけれども、やはりちょっと金額を各社各単組の金額を見ていますとベースアップでも3000円台ですとか、月例の賃金改善全体でも7000円ですとか、トータルで4%ということを踏まえるとまだ何か物足りないんじゃないかなというところも個人的には感じています。質問2つなんですが、重なってしまうところもあるかもしれないですがこの2点について会長のご所感を伺えればと思います。よろしくお願いいたします。

A.(会長)

 はい、ありがとうございます。それぞれの構成組織が議論を重ねて要求を組み立てているかと思いますので、そのことについて連合としてはその構成組織の決定を真摯に受け止めるということかと思います。それからやはり業種の中でもそれぞれ企業状況が違いますので、その中での要求設定になってくるかと思いますので、それもその決定を受け止めていくということで、今後は具体的な交渉に入っていきますので、しっかりとその要求分が確保できるように連合としてはサポートしていくということになるかと思います。

Q.(NHK・ヨシダ氏)

 1点だけ質問を追加させてください。要求額については今質問させていただいたんですけれども、これから3月の中旬、16日ぐらいになるのかなと思うんですけれども集中回答日も迫ってきて労使交渉が本格化します。これから要求書が提出され、3月上旬にかけて労使交渉が本格化、3月の半ばには集中回答日も迎えるところかと思うんですけれども、改めて交渉に臨む各単組あるいは交渉に臨む方々に連合の会長として何か意気込みですとかメッセージがあったらお願いします。

A.(会長)

 それぞれ職場の中で企業の分析ですとか賃金水準ですとか、様々調べた段階で要求を組み立てているかと思いますので、やはり連合としては要求通りに回答を引き出すべく交渉を頑張っていただきたいということのみです。
 それから最初のご質問の中で、やはり連合が要求を組み立てるときと今の状況と、やはりオミクロン株の影響で若干環境が変わってきているというのは事実かと思いますが、連合の方針の中には「未来づくり春闘」という考え方も入れていますので、現在の状況をしっかりと企業と話をしていく中で、春季生活闘争は今年で終わりではなく来年も再来年も続いていきますので、5年後10年後を見据えた形での協議についてもやっていただきたいということと、それから労働組合があるからこそ要求を出し会社と交渉ができるんですが、その結果を連合の外にいる皆さんにも波及をさせていくということが連合の役割として求められていますので、そういったことも加盟組合の皆さんにはご認識いただいて交渉に集中していただきたいと考えています。

質疑応答[4]
Q.(日経新聞・マツイ氏)

 「フリーランス月間」に関連する質問です。先ほどフリーランス保護のあり方として取引条件の明確化であったりとか、そういうことがテーマになるというふうなお話がありました。日本ですと基本的にフリーランスの方というのは自営業者として扱って、下請法とか独占禁止法とかこういった取引法で保護するという方向でルール整備が進んでいます。一方でヨーロッパとかですと、フリーランスの人も準労働者として保護するというふうな、そういう大きな潮流があります。日本とだいぶベクトルが違うように見えるんですが、連合さんとして例えばフリーランスの人に労働者性を認めて雇用者と同じように保護すべきだとか、そういったお考えはありますでしょうか。

A.(会長)

 はい、ありがとうございます。担当局のほうからお答えさせていただきます。

A.(河野総合組織局長)

 フリーランス月間のことですので、私のほうから運動系のところでまずはお答えさせていただきたいと思います。この曖昧な雇用なりフリーランスの皆さんに対する連合の考え方は、2020年5月に中央執行委員会で曖昧な雇用で働く就業者の法的保護に対する連合の考え方を示しております。2021年3月にフリーランスのガイドラインが出されたときにも談話を出しているということが考え方の1つになっております。まずは実態として労働者性が認められる方には、労働関係法令の適用がしっかりとされるべきであると思います。そういった意味では労働者概念の見直しと拡充が急がれるのかと思いますし、フリーランスは多種多様な業種があって報酬の振れ幅も非常に大きいということがありますので、故に一律的なもので括っていくというようなことはなかなか難しいということもあると思われます。とにもかくにも今のフリーランスの皆さんが働いているこの実態がどうなっているのかということをしっかりと把握していくということが急がれると思います。

質疑応答[5]
Q.(産経新聞・オオハシ氏)

 会長にお伺いします。今日の参院選基本方針については連合の政策実現に向けて立憲・国民と引き続き連携をはかることを基本としつつ人物本位でいくということで、前回の衆院選と比べると支援政党を明確には記していないかと思うんですが、このような表現になった理由、背景をお願いします。

A.(会長)

 まず1つには今回の方針の前段のところに衆議院議員選挙の取りまとめが書かれています。衆議院議員選挙の総括の中で連合としては立憲民主党・国民民主党・連合の3者で戦うことが望ましいという確認の上で、今回の基本方針が作られています。参議院議員選挙というのは比例代表・選挙区ともにやはり個人名を書く、個人名を徹底するということが基本になりますから、人物重視・候補者本位で臨むということで今回の記載に方針になっているということです。

Q.(産経新聞・オオハシ氏)

 あわせてもう1問いいですか。この基本方針を巡っては先月報道がいろいろなされたと思うんですが、その中で自民党にも門戸を開くものではないかといった指摘があります。この点について、参院選での自民党との連携の可能性ですとかその辺はいかがでしょうか。

A.(会長)

 はい、全くありません。

質疑応答[6]
Q.(シカタ氏)

 フリーランスの件についてお聞きしたいんですが、先ほども答えられたようにフリーランスというのは非常に業種が多種にわたっているわけです。連合のWor-Qの会員は300人ぐらいといわれているわけですが、その内訳でどういう職種の人なのか、連合の去年の11月のアンケートを見ると職種は10ぐらい並んでいます。そのうち1番多いのがクリエイティブであって、物運びとか、いわゆるウーバーイーツのようなものはわずか5.2%です。そういうあたりで今連合の300人のうち、どういう職種の人がWor-Qに入られているのか、その実態を知りたいと思うということと、それからフリーランスの場合は本当に職種が多様で他の労働組合なんかも属しているのがたくさんあるわけです。その辺との連携をどう取られるのかというあたりを含めて、できれば連合がターゲットとする職種があれば聞かせてもらいたいと思います。よろしくお願いします。

A.(会長)

 はい、ありがとうございます。担当局のほうからお答えさせていただきます。

A.(河野総合組織局長)

 シカタさんどうもありがとうございます。まず1点目の内訳ですが、今直近の数字で申し上げますと、今日現在で315人ということになっております。その内訳が、1ヵ月ほど前の情報になりますが、ライターが36名、デザイナーが15名、イラストレーターが13名で、そういったライター系が多いということになっております。あと士業の方も12名です。通訳翻訳の方が11名になっておりますので、以上の通りです。ただその他が50名ほどいらして、1番最初の会員登録する際に最初職種が少なかった関係もありまして、またどうも一つの職種ではないということも途中でわかってきた関係があります。しかしながら最近はきちんと業種を50ぐらい用意してございますので、そちらに分類されているということです。
 それと労働組合の他のというところにつきましては、そこを限らず関係団体含めて連携を図っているところです。とりわけ今週2月19日の土曜日には、出版ネッツさんも参加する、MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)主催のフリーランスを考えるシンポジウム等々がありまして、そちらのほうにも参加させていただくというふうなことで連携をはかっていきたいと考えております。

Q.(シカタ氏)

 ウーバイーツユニオンはすでに全国ユニオンで関係を持っているわけですが、連合として今後どういう職種のところに重きを置いて集団的労使関係を作ってきたいという、そういう構想というのはありますか。あれば聞かせていただきたいと思います。

A.(山本総合組織局長)

 河野総合局長がいろいろ話したようにフリーランスというのは多種多様でもあり、いろんなところがありますので、そこはこれから今回もいいきっかけですし、そういった「フリーランス月間」を通じながら今後どのようにしていくかということは、しっかり連合としても考えていきたいというふうに思っていますのでよろしくお願いします。現時点でどこかということは明確ではないということだけは申し上げておきます。

質疑応答[7]
Q.(読売新聞・オオツキ氏)

 芳野会長にお伺いできたらと思います。参院選の基本方針のところで選挙区選挙への対応というくだりで「目的や基本政策が大きく異なる政党等と連携・協力する候補者は推薦しない」というくだりがあります。これについて、この間の報道では共産党さんであるとか一部維新さんとか、そういったところを念頭に置いているのではないかと、そういった報道もありますけれども、改めて共産党さんや日本維新の会さんとの距離感について会長のお考えを伺えればと思います。

A.(会長)

 はい、ありがとうございます。そこの部分につきましても、前回の衆議院議員選挙での総括にも盛り込まれていますが、地域地域で選挙で戦っていく中で共産党さんの少し行き過ぎた行動があったことによって非常に現場が混乱したということで、今回少しそのことを整理をしているということで、やはり連合としては選挙を戦うときに現場が一番戦いやすい環境を本部としては作っていくということになるかと思います。その意味で地域地域によって事情が違いますので、地域で判断をしていくことになるかというふうに思います。「目的や基本政策が大きく異なる」ということについては、やはり共産党さんとは若干考え方が違いますので、そこは念頭に置いているということです。あとは地域がどう判断をしていくかということになるかと思います。

Q.(読売新聞・オオツキ氏)

 すいません、維新さんについてはどうでしょうか。

A.(会長)

 地域で判断するということになるかと思います。

質疑応答[8]
Q.(共同通信・ミツヤマ氏)

 芳野会長に伺いますけれども、参院選の基本方針の中で今回支援政党を明確にされてないわけですけれども、連合はこれまで国政選挙でいわゆる旧民主党系の政党への支援を明確にしてきたと思うんですけれども、今回そういう支援政党を明記していないという異例の対応だと思うんですが、こうした方針によって今後どういう変化が予想されるか、どういう変化を期待してるかというところについて教えてください。

A.(会長)

 過去にも支援政党を明記していないことがありますので今回特別だという認識は持っていません。確か2019年と、2017年のときには明記をしていなかったということですので、特段特別なことではありませんが、何度も繰り返していますように衆議院選挙の総括をベースに立憲民主党・国民民主党と連携をしていくということがベースにありますので、引き続きということになるかと思います。

質疑応答[9]
Q.(NHK・ババ氏)

 先ほどの読売さんの質問と重複するところがあるんですけども、参議院選挙の基本方針の中で「目的や基本政策が大きく異なる政党と連携する候補者を推薦しない」という部分で、共産党、日本維新の会を念頭に置いているのかというところで、地域によるという話もあったと思うんですけれども、そもそも維新さんと国民さんの中で、国民の一部で、連携を模索する動きというのもありますけれども、これについて会長としてどのように感じているのかと、また改めて維新の会に対しての連合の立場というのを教えてください。

A.(会長)

 まず国民さんと維新さんとの関系は、政党のことですので連合としてはコメントを控えたいというふうに思います。それから今後の維新との関係ですが、連合としては共産党を除く各政党に政策制度要求をお出しし、意見交換をしていますので、そういった関係が今後も続いていくということかというふうに思います。

質疑応答[10]
Q.(朝日新聞・キハラ氏)

 芳野会長に伺います。参院選挙の件ですけれども、政策協定をどうするのかという話なんですけど、党本部と、立憲民主党・国民民主党それぞれ、まあ衆院選挙は個別に結んだわけですけれども、今回の参議院選挙に向けて協議していくのか、求められるのか、また違うのか、理由も含めて教えてください。

A.(会長)

 ありがとうございます。政策協定については、前回の総選挙のときには連合と立憲民主党、連合と国民民主党という形で政策協定を結んでいるのですが、連合としてはやはり3者で結ぶことが一番望ましいというふうに考えています。その中で今、立憲民主党・国民民主党の動きを見ている中ではまだ若干早いのかなということで、動向を見極めながら考えていきたいというふうに思います。

Q.(朝日新聞・キハラ氏)

 重ねてですけど、現状では少し今回の参院選は難しいというご認識ですか。

A.(会長)

 難しいかどうかはまだ日にちがありますので、3者で結べるときが来ればどの段階でも結んでいきたいというふうに考えています。

質疑応答[11]
Q.(東京新聞・イノウエ氏)

 芳野会長に伺います。参院選の基本方針についてなんですけれども、基本的な考え方と対応というところで「連合の政策実現に向けて立憲民主党、国民民主党それぞれと引き続き連携をはかることを基本としつつ」という1文なんですけれども、これは元々の素案にはなかった文章かと思うんですけれども、この1文を入れた考え理由というのをお聞かせ下さい。

A.(会長)

 1月21日に方針を示してから構成組織・地方連合会の中で議論をしていただいて、意見が上がってきたということで修正を加えたということです。

Q.(東京新聞・イノウエ氏)

 どうしてこれを入れようという意見だったんでしょうか。

A.(会長)

 そのほうが現場が戦いやすくなるということだというふうに思います。

質疑応答[12]
Q.(朝日新聞・フジサキ氏)

 会長にお伺いしたいんですけれども、1つ目がフリーランスの問題、先ほどからいろいろな質問が出ていますが、このタイミングで連合が取り組む意味とか意義というところを会長はどういうご認識でいらっしゃるかということが1つ。あともう1つが、この政治方針が出てからの1ヵ月、構成組織や地方連合会の議論というのを会長ご自身がどういうふうに感じられて受け止められたかというのをお聞かせいただけますでしょうか。

A.(会長)

 ありがとうございます。まずフリーランスの関係ですが、これは連合としてもこれまでこの取り組みについて重く受け止め、具体的な活動、どういったことができるのかということを模索してきていて、今具体化できていくということですので、非常にフリーランスが増えている中でこのタイミングはもしかすると若干遅かったのかもしれませんが、ただ運動として第一歩を踏み出すということについては今後の運動として期待をしていきたいということです。
 それから参議院選挙の関係なんですか、連合は民主的な活動をしていますので、構成組織また地方連合会そして加盟組合の中で活発な議論が交わされいるということは非常に良いことで、議論することによってやはり理解も深まりますし、選挙に向かう気持ちも変化が起こってくるかというふうに思います。そういう意味ではたくさん意見が出されたということについて評価をしています。

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