エッセイ・イラスト

キャタピラー日本労働組合(基幹労連)-オトナの社会科見学-

日本キャタピラー合同会社
米国に本拠地を置く建設機械メーカー「キャタピラー社」の直営ディーラーとして、建設機械の販売や修理、レンタル、サポートを行っている。全国100拠点以上に営業所を展開し、油圧ショベルやブルドーザをはじめとする建設機械のほか、エンジン・発電機などのパワーシステムも取り扱っている。
(本内容は月刊「連合」2022年4月号に掲載した内容を再掲したものです)

今回、職場の紹介をしていただく方は

『修理屋さん』としての自信を

日本キャタピラーが全国に100拠点以上を展開する営業所のひとつ・仙南営業所は、宮城県の仙台空港にほど近い場所にあります。佐藤さんはそこで、建機のメンテナンスを担当。工場での点検や修理のほか、依頼を受ければ工事現場や採石場、車で入っていけない林業の現場に赴くこともあり、なかには石の跳ね上げなどにより割れた窓ガラスの交換といった、建機ならではの依頼も。降雪地帯でもあるため、「朝の4時に『除雪の機械が壊れた。国道の除雪中で今すぐ直したい』とお客さんから電話がきて、かけつけたこともあります」。

もとは静岡出身。入社後、静岡空港の建設用機械の組み立てや富士山の山小屋に荷物を運ぶブルドーザのエンジン修理に携わるなどしたのち、東日本大震災の翌年に復興応援で仙南営業所へ。以来、仙台での生活も10年を超え「そのまま根づいちゃった」と笑います。「現場は工期が決まっているので、お客さんは一刻も早く機械を使いたい。修理できてお客さんが喜んでくれるのが嬉しい」。

この仕事に就いて17年。「建機も今はほぼコンピューター制御で動いています。修理箇所もパソコンをつないで状態を確認し、修理を行います。身体は楽ですが、機械の構造が複雑になって、昔より修理は難しくなった」と佐藤さん。「ひとつ判断をミスると、相手が建機だけに大怪我につながる。安全は特に意識しています」。今では後進の指導も行うそうですが、「まだまだ自分を一人前とは思っていません。常に勉強、『修理屋さん』として自信を持てるようになりたいと思っています」。

(本内容は月刊「連合」2022年4月号に掲載した内容を再掲したものです)

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