エッセイ・イラスト

自動車総連 トヨタ自動車労働組合 -オトナの社会科見学-

富士モータースポーツミュージアム
2022年10月、富士スピードウェイ隣接地にオープン。国内外自動車メーカー10社の連携により、最高峰レースに出場した伝説の車両や日本初上陸の車両など約40台を常設展示。モータースポーツの歴史と携わった人々の熱い想いを、世界のレーシングカーの展示とともにたどることができる。
(本内容は季刊「RENGO」2023年秋号に掲載した内容を再掲したものです)

今回、職場の紹介をしていただく方々は

モータースポーツに関わる人のステータスを高いものに

 歴史あるサーキット『富士スピードウェイ』に隣接して2022年秋にオープンしたばかりなのが、富士モータースポーツミュージアム。トヨタが旗振り役となって、国内外のメーカーから貸与されたレーシングカー約40台が一堂に会した初の施設です。車は専用のエレベーターから搬入するそうで、「皆で大汗かいて押しながら展示しました」と笑うのが展示車両のメンテナンスを担う長谷川さん。主に開館前と閉館後に車両をチェック。開館中には展示替えでやってくる車両の資料を収集するなど知識のアップデートも欠かしません。
 長谷川さんは裾野市の研究所でエンジン開発に携わってきたエンジニア。F1、インディや耐久レースなどに関わりながら「こういう博物館があったらいいな、とずっと思っていた」そうで、今の仕事にも自ら手を挙げたそう。定年までわずかですが「古い車から最新のものまで勉強になる」と目を細めます。
 出身は秋田。「当時の秋田ではモータースポーツはテレビ中継もなく、なんとか関わり たかった」とトヨタに入社。「レースで一番リスクを負うのはドライバー。長くやっていれば事故のように辛いこともある。だからドライバーのためにやれることはやってあげたいという気持ちでやってきた」。モータースポーツの魅力は「チーム力ですね。ドライバーの要求に応えられるよう皆で積み重ねてゆく。そこに関われることが魅力です」と言います。願いはひとつ。「モータースポーツに関わる人のステータスを上げたい。それが一番です」。

(本内容は季刊「RENGO」2023年秋号に掲載した内容を再掲したものです)

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