エッセイ・イラスト

フード連合 マルハニチロユニオン -オトナの社会科見学-

株式会社マルハニチロAQUA
漁業、養殖から加工食品まで手がける水産食品企業マルハニチログループの養殖事業を担う。玄海(佐賀県)、上浦(大分県)、島浦(宮崎県)、桜島・奄美(鹿児島県)の各事業所で養殖場を運営。2010年に民間企業として初めて完全養殖に成功したクロマグロをはじめ、ブリ、カンパチ、マダイ稚魚などを育てている。
(本内容は季刊「RENGO」2023年冬号に掲載した内容を再掲したものです)

今回、職場の紹介をしていただく方々は

水産資源の未来を担う養殖

 「空港から車で2時間だけど(笑)養殖場としては最高」「奄美の海はいろんな生き物が見れて楽しいですよ」と笑う榊原さんと田次さん。事業所が面する大島海峡は波も穏やかで、多様な魚やウミガメ、イルカやクジラまでもが姿を見せるという豊かな海が広がります。
 マルハニチロがクロマグロの完全養殖に成功したのは2010年、民間企業では初のことでした。2015年には商業出荷を開始。奄美事業所はその一角を担っています。「国内の水産の漁獲量が年々減少する中、養殖はほぼ横ばい。養殖は持続可能な産業として注目されているんです」という榊原さんは奄美に来て3年、所長として事業所の人員や運営に目配りする日々。奄美事業所のスタッフ96人のうち92人は地元採用で、「地元の理解なしにここで養殖はできない」と言います。
 榊原さんは富山、田次さんは東京出身。ともに養殖に携わりたいとマルハニチロへ。入りたてのころ「炎天下の海上で丸一日の作業を何日もしたことがあって、それが大変で、どうにかしないとと思った」と田次さん。榊原さんも「養殖は機械化が難しく、海や生き物が相手で労働環境が厳しい面もある。そこを良くしていきたい」と改革を進めています。
 田次さんは「養殖はみんなの連携が必要。そのなかで良い魚ができたときはやりがいを感じる」。榊原さんは「良い魚とは、肌ツヤが良く健康に育った魚。あと効率的に育てられれば利益も上がる。そこも含めてかな(笑)」とユーモアを交えつつ「人が楽しく仕事をすれば、魚も自然と良くなると信じています」。

※ASC認証…養殖水産物に関する環境対応などの世界的水準を設け、認証する制度

(本内容は季刊「RENGO」2023年冬号に掲載した内容を再掲したものです)

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP