富士サファリパーク
1980年に開園された小泉アフリカ・ライオン・サファリ株式会社が運営する日本最大級のサファリ形式の動物園。富士山の麓に広がる大自然の中で約60種類・900頭の動物たちが暮らしている。園内は車で見学する「サファリゾーン」と歩いて見学する「ふれあいゾーン」に分かれ、生態観察や餌あげ体験など様々な楽しみ方ができる。
(本内容は季刊「RENGO」2024年春号に掲載した内容を再掲したものです)
今回、職場の紹介をしていただく方は
多くの人に動物とのふれあいを
「休暇や出張先でも動物園に行って、ただ動物を見てます(笑)。飼育係ってそういうところがあります」というほどの動物好きな小澤さん。専門学校で学んだのち富士サファリパークへ。人事異動で売店勤務なども経験しつつ主に馬を担当してきました。「入社して最初の担当が馬。サファリなのにって思いました(笑)。今は馬が一番好き」と笑います。
動物ふれあい課の十数人のスタッフで、馬40頭をはじめカピバラやカンガルーなどの飼育と牧場を訪れるお客様の接客を行う毎日。大変なのは「やっぱり動物が病気になったとき」と小澤さん。「馬は一度食べたものを吐き戻すことができない。かわりに腸がとても長く、腹痛になると暴れて腸捻転を起こしたらもう助からない。すぐに獣医を呼んで、詰まった便を掻き出して……。夜通しつきっきり。でも治ってくれたら本当に嬉しい」。
接客も好きで、多くの人に動物たちと直接ふれあってほしいと思いながらも、コロナ禍の2年間は〝ふれあい〞を自粛。「動物にも感染するおそれがあったので仕方なかったんですが、辛かったですね。ただ見てもらうだけ。目の前に動物がいるのに」。ふれあいを再開し徐々に客足は戻っているものの、感染対策もあり、とりやめたままの企画もあるとか。
「意気揚々とやってきた子が、いざカピバラを目の前にして『うわ!』って及び腰になる。それも直接ふれあえるからで、そうやって笑顔になってくれたら嬉しい」と言う小澤さん。「イベントも再開したいし、新しい企画も考えたい。そういう環境になればなと思ってます」。
(本内容は季刊「RENGO」2024年春号に掲載した内容を再掲したものです)