エッセイ・イラスト

日本製鉄大阪労働組合(基幹労連)-オトナの社会科見学-

日本製鉄株式会社
国内第1位、世界第4位の生産量を誇る鉄鋼メーカー。2019年4月に日本製鉄へと社名を変更し、製鉄、エンジニアリング、ケミカル・マテリアル、システムソリューションの各事業をグローバルに展開している。関西製鉄所は、和歌山・尼崎・製鋼所の3地区があり、製鋼所地区では鉄道車両品、自動車・建設機械品、産業機械品の製造・組立を担っている。
(本内容は季刊「RENGO」2023年春号に掲載した内容を再掲したものです)

今回、職場の紹介をしていただく方々は

やりがいと誇りある鉄道車輪製造

 鉄道の車輪製造で国内シェア100%を誇る日本製鉄。「鋼材を最終製品にして出荷するのは、製鉄会社としては珍しいかもしれません」と話すのは、車輪製造の上工程の圧延を管理する大村さんと、下工程の機械加工を管理する作井さん。「普通、工程が違うと交流はあまりないんですけど、組合で知り合って以来、家族ぐるみの大の仲良し」なのだそう。

 大村さんは車軸工程から車輪の圧延工程に異動して1年ほどで、「車輪と車軸の両方を経験するってなかなかないかもしれない」。係長としてデスクワークをこなしつつ、現場に足を運び作業員とコミュニケーションをとることを重視しています。「意識するのは安全、環境、防災、品質、生産の5つ。そのためには現場が大事。自分の目で見て、作業員と話す。ここだけは絶対に省かないようにしています」。

 3歳年下の作井さんは工程の管理に就いて3年、「最初の頃は自分の業務に追われていた。でも大村さんを見て『それじゃあ、あかんな、現場に出向いてコミュニケーションとらんと』と。良い見本です」。

 そんな作井さん、「駅で電車が止まってると、つい、足回りが気になってしまいます」と笑いつつ、「子どもにも『お父さんが作ってるんだよ』と胸を張れる仕事です」。大村さんも「車輪は、乗客の命を預かるもの。供給する責任を感じるし、やりがいしかない」と言います。これからは「去年より今年が良くなるように考えていきたい」と作井さん。大村さんは「1日1日を大事にしつつ、必要とされるならどんな仕事でもやりたいと思いますね」。

(本内容は季刊「RENGO」2023年春号に掲載した内容を再掲したものです

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