2020.06.04
連合山口として、緊急支援と社会貢献活動の両面で、全構成組織・組合員に周知を行い、連合山口・各地域協議会を中心に支援物資の提供と募金活動を目的とする取り組み。
連合山口は、これまでメーデー集会の開催に合わせて、フードバンク山口への支援活動を取り組むこととしていましたが、全国的な新型コロナウイルス感染症拡大による今年度のメーデー集会の中止に伴い、実施を見合わせていました。今般、コロナウイルス感染症防止対策により、フードバンク山口の活動への影響が懸念されること、山口県の緊急事態宣言が解除されたことから、連合山口としても緊急支援と社会貢献活動の両面で、連合山口・各地域協議会を中心に支援物資の提供と募金活動の取り組みを実施する。
2019.10.01
日本の宝、秋吉台を守るため、伝統の「火道切り」を継承する。
日本最大級のカルスト台地として知られる秋吉台(山口県美祢市)は、東京ドーム1000個分の広さを持つ国定公園で、年間の観光客は国内外から約150万人が訪れます。秋吉台では、毎年2月に「山焼き(野焼き)」を実施。約3時間で枯れ草を焼き尽くします。これは、土壌を豊かにするとともに害虫を駆除し、草を刈って牧草にする、木々を取って生活に使うなど、100年前から続く「地域の営み」です。
また、毎年11月には、山焼きの準備作業となる「火道切り」を行っています。これは、山焼きで周囲の森林に火が燃え移るのを防ぐため、あらかじめ草を刈って、幅6~8メートル・長さ21キロに及ぶ防火帯をつくる作業で、地域住民によって担われています。
連合山口の秋吉台山焼き延焼止め草刈りボランティアがスタートしたのは、2004年。重労働と地域の高齢化・過疎化で人手の確保が困難となり、秋芳町(現・美祢市)の上利礼昭町長(当時)から応援を頼まれたのがきっかけでした。危機感を持った上利町長の訴えに「秋吉台は山口県の宝であり、多くの観光客が訪れていること、また、数百年も続く伝統ある山焼きを継承するためにも、この山焼き作業にボランティアとして参加する」ことを決めたのが始まりです。
以降、地域貢献活動として取り組み、現在では毎年500~600人の組合員・家族などがボランティアとして参加(しかも年々増えている)。幅6~8メートル・長さ3キロの草刈り作業を半日かけて行っています。
しかし、毎年の経費が多額であること、山での作業のため怪我のリスクが高いことなどから、ボランティアの中止も考えなくてはならなくなってきています。このままでは、山焼きにも支障が出て、日本の宝、秋吉台を守ることが難しくなってしまいます。今回、秋吉台の「火道切り」を続けていくため、クラウドファンディングの活用を考えるに至った次第です。