くらし・生活

 

医療

住み慣れた地域で、切れ目のない医療を

 今、高齢化の急速な進行等による人口構成の変化に伴って、医療に対する需要は増加し、各地域で必要となる医療内容も変化してきています。
 連合は、医療機関の役割分担・連携と、在宅医療、介護の充実により、住み慣れた地域で切れ目なく医療提供を受けられる「地域包括ケアシステム」の構築を求めています。
 同時に、医療を支えている人材の勤務環境改善による、人材確保対策の強化を訴えています(関連ページ:医療・介護・福祉ネットワーク)。
 また、高齢化や医療の高度化等により、国民医療費は大きく増加しており、今後の医療保険制度の維持と、公平かつ納得できる負担のあり方が問われています。
 連合は、被用者保険と地域保険(国民健康保険)の2本立てによる「国民皆保険」を前提に、保険者が自律的に保険者機能を発揮できる医療保険制度の確立や、高齢者医療の抜本改革の実現などを求めています(関連ページ:高齢者医療制度の確立)。 

連合が求める医療政策
  • 1.地域の実情に応じて医療人材や診療科の適正配置を進め、医療機関間および医療と介護の機能分担と連携強化に取り組み、良質で切れ目のない医療提供体制を確立する。
  • 2.患者の選択を支援する医療情報の内容と提供手段を充実するとともに、医療事故の原因究明と再発防止をはかる仕組みを構築するなど医療・医薬品の安全管理対策を強化し、安心と信頼の「患者本位の医療」を確立する。
  • 3.入院・外来医療の機能分化・連携の推進、医療と介護の連携強化や良質な地域医療を確立するなど、医療を必要とするすべての人が安心できる保険給付を保障する。
  • 4.国民皆保険を堅持しつつ持続可能な医療保険制度の確立に向け、保険者機能を十分に発揮でき、生活保護受給者を含めたすべての人が加入する公的医療保険制度に再構築する。
  • 5.生涯を通じた健康的生活を支援する取り組みを推進するとともに、いっそうの公衆衛生の向上をはかる。
※「保険者機能」は、保険を運営する上で必要な、以下の機能をさします。
  • ①被保険者の適用(資格管理)
  • ②保険料の設定・徴収
  • ③保険給付(付加給付も含む)
  • ④審査・支払
  • ⑤保健事業等を通じた加入者の健康管理
  • ⑥医療の質や効率性向上のための医療提供側への働きかけ