電力総連では、海外での植林ボランティアや現地での交流を通じて、地球規模で進む環境問題に対する意識高揚を図るとともに、人間の持つ「優しさ」「思いやり」という感性を再認識する。また、次代のユニオンリーダー、社会貢献活動リーダーの養成を図ることを目的に「人間と地球のふれあいセミナー」を開催している。
第25回人間と地球のふれあいセミナーは、新型コロナウイルスの影響により3年振りの開催となることから、「再出発(Restart)」、「再生(Reproduction)」、「再会(Reunion)」への想いを込め活動テーマを「Re」とし、参加者15名でフィリピン共和国ヌエバビスカヤ州キランにおいて植林活動を実施した。
日本では味わうことのできない非日常の体験は、参加者1人ひとりにとって、かけがえのない時間となるだけでなく、山肌に心を込めて植えた苗木が山の再生はもとより、山の保水力による地域で暮らす住民の方々の水資源の確保等につながる活動となった。また、これまで先輩方が植林した木が、伐採により荒れ果てた山から木々が生い茂り鳥や昆虫が多く生息する山へと再生されていたこと、山の再生で必要となる土が植林した木々の落ち葉などが堆積し腐葉土となり、山の再生を支えていることを感じることができた。
ヌエバビスカヤ州知事より、電力総連が長年にわたって実施してきた植林活動や、コロナ禍により海外渡航が難しい時、当時主流だったモジュール学習(在宅学習)の支援として文具や衛生用品などの寄贈し、現地との交流を絶やさなかったことに対する感謝の挨拶をいただき友好を深めた。