株式会社JALグランドサービス
航空輸送のグランドハンドリング業務を専門に行う、日本航空グループ会社。年の設立以来、グランドハンドリング業務の草分けとして、成田、羽田、大阪、福岡、札幌、長崎の各空港において、日本航空をはじめとする世界の主要航空会社の地上サービスを担っている。その業務内容は、手荷物や貨物の取り扱い、航空機の誘導、客室や機体外部のクリーニング、機内用品の管理など多岐にわたる。
今回、職場の紹介をしていただく方は
フライトを支える実感とともに
日本最大のハブ空港・羽田空港。1分間に1.5便の飛行機が離発着するとも言われる巨大空港で、JALグループ国内線1日約200便の機内清掃を担当しているのがJALグランドサービス。佐々木さんは入社9年目、清掃チームのコントロール業務に就いています。
「清掃に入る人数や清掃時間は機体の大きさに合わせます。小さい航空機担当と中くらいの航空機担当のチームがあって、大きいのが降りてきたら合同でチームを組む。到着時刻もスポットも入れ替わることがあるので、状況に合わせて『この便に行って』『あの便に行って』と各チームに指示するのが僕の仕事です」。
「飛行機は飛んでこそ。地上にいる時間は1分でも短い方がいい」と言い、コントロール業務で「判断力が養われた」と笑う佐々木さん。「西日本で天候が荒れると西日本は遅延する。でも東日本は定刻。どんどんシフトが崩れていく。それを立て直していくんです」。
航空業界に憧れたのは「かっこよかったから(笑)」。貨物の運搬や航空機を誘導するハンドリング業務を希望するも配属は清掃業務。「驚くことの方が多かったです。〝清掃業務〞というけど、航空機は肘掛の部品ひとつすべて厳密に管理されています。僕らの仕事は機内整備も兼ねていると知ったときは、プレッシャーを感じました」。ハンドリング業務への憧れは今も。「でも今の仕事にもやりがいを感じているし…」とキャリアを考えることもあるという佐々木さん。それでも無事に全便を送り出し一日を終えると、「今日もよくやりきったなって、家に帰るときに毎日思います」。
(本内容は季刊「RENGO」2024年夏号に掲載した内容を再掲したものです)