ジェンダー平等・多様性推進

 

ITUC-APからの連帯メッセージ

2022春季生活闘争 3.8国際女性デー全国統一行動
職場からChange, Challenge, Movement!
「ジェンダー主流化」で社会を変えていこう

 今日の国際女性デーにあたり、女性の現実と未来、年齢、ジェンダー、人種、障がいの有無、地位にかかわりなく各地のすべての人々の現実と未来が今よりずっと良くなることを願い、この連帯メッセージを送ります。

 これは私たち共通の約束です。平和で繁栄した、ジェンダー平等な世界を、私たちはすべての分野で守りとおし、求め続けます。

 なぜなら、女性と働く人々をエンパワーメントし、彼ら・彼女らのいかなる多様性と経験においても権利を保護することが、「すべての船を浮かばせる」上げ潮であるからです。これこそ、私たちがともにつくり、目にしたいと願う未来です。すべての人に享受してほしい未来です。

 今日は、こうした将来の世界ビジョンの実現をあらためて約束する絶好の機会です。みなさまが掲げられたテーマは、運動としてめざすべき方向と、正しい道筋をより早く見つけて進むために必要な行動「Change,Challenge,Movement!」を的確に示しています。

 私たちはこれまで多くのことをともに成し遂げてきましたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが私たちの足を引っ張っています。

 しかし、包摂、持続可能性、レジリエンスに向けて逆境を跳ね返す時だと思えば、心が躍ります。労働組合運動に参加する女性、指導的地位に就く女性、就業する女性を増やしましょう。労働者の健康、安全、幸福を脅かし続ける抑圧的な文化をなくしましょう。差別的な法律、長年の不平等と新たな不平等、進歩を妨げるあらゆる障害に異議を申し立てましょう。そのためには断固とした速やかな共同行動、これまでよりはるかに創造的な行動が必要です。

 みなさまはこれらの課題にどのように取り組んでいますか。労働組合運動はつねに、行動を起こし、刺激を得る素晴らしい場になっています。後退と挑戦の中でみなさまが得た経験、強み、成果はいくつもあり、前進し続ける勇気と意欲を与えてくれます。しかし、私たちはもっと多くのことをする必要があります。

 労働組合運動にまだ参加できていない人々のために。いまだに可視化されず、排除され、周縁化されている数百万人のために。発言を無視されるか、封じられることが多い人々のために。私たちの運動に加わるだけでなく、運動の形成と今日の運動の創出に貢献した組合員一人ひとりのために。包摂は、私たちの世代がまだ成し遂げていない大きな課題の1つであり、今こそ、その課題をすべての人のために実現する時です。

 ITUC-APはあらゆる面でみなさまを支えます。あらゆる場面で平等を推し進めるために。声が届きにくい人々の声を大きくするために。ほかの人たちと協力して、この世界を次世代、女性、私たちすべてにとってより良い場所にするために。

 私たちはそれを求め、そのために活動します。どれほど時間がかかろうと必ず実現します。それが当然のことですから。

 みなさまに感謝申し上げます。みなさまの灯火がいっそう明るさを増し、今日だけでなく毎日、世界を照らしゆくことを祈っています。国際女性デー、おめでとうございます。

 連帯の意を込めて

ITUC-AP書記長
吉田昌哉