ジェンダー平等・多様性推進

 

連合男女平等月間(6月)の取り組み

連合「男女平等月間」とは・・・

男女平等参画の重要性について

  • 組織内の合意形成をはかる
  • 女性活躍推進の機運を高める

ことを目的としています。

連合は、2004年より、6月を「男女平等月間」と設定し、時々の課題をテーマに取り組んでいます。

なぜ6月なの?
  • 1985年6月に男女雇用機会均等法が公布されたことを記念し、厚生労働省が翌年より6月を「男女雇用機会均等月間」にした。
  • 内閣府は毎年6月23日~29日の1週間を「男女共同参画週間」としている。
6月に連合「男女平等月間」を設定
2023年度の取り組み
テーマ
      
  • (1)連合「ジェンダー平等推進計画」フェーズ1を踏まえた自組織の目標設定・達成に向けて、計画を立てよう。
  • (2)すべての労働者の働き方を見直し、均等待遇と、仕事と生活を調和できる職場環境を実現しよう。
  • (3)仕事の世界におけるあらゆるハラスメントと暴力を禁止しよう。
  • (4)一人ひとりが尊重された多様性や包摂性のある社会を実現しよう。
  • (5)政治への関心喚起や組織拡大などにより運動の輪を広げよう。
目的
      
  • (1)労働組合活動への女性の参画促進と男女平等の推進に向け、課題抽出と進捗状況の把握を行い、方針や日常の活動に反映させる「ジェンダー主流化」の取り組みを加速する。
  • (2)2021年10月からスタートした連合「ジェンダー平等推進計画」フェーズ1の「5つの達成目標」および「4つの推進目標」の達成に向けて集中的な取り組みを行う。
  • (3)2022年4月1日から順次施行される改正育児・介護休業法をはじめ、男女雇用機会均等法や女性活躍推進法、ハラスメント対策関連法、ILOハラスメント条約(第190号条約)発効等の周知を行い、理解を深める。
  • (4)男女平等参画社会の実現に向けた、政治への関心喚起をはかる。
資料
改正育児・介護休業法と労働組合の取り組み
用語解説動画
ポジティブ・アクションとクオータ制
  • ポジティブ・アクションとは、厚生労働省によると、「固定的な男女の役割分担意識や過去の経緯から、営業職に女性はほとんどいない、課長以上の管理職は男性が大半を占めている等の差が男女労働者の間に生じている場合、このような差を解消しようと、個々の企業が行う自主的かつ積極的な取組」とされています。
  • 労働組合の場合、例えば、執行部に女性がほとんどいない、四役は男性が大半を占めている場合等が当てはまります。
  • そのような状態を解消するために、ポジティブ・アクションの手法としてクオータ制、すなわち割当制があります。
  • 例えば、女性組合員比率が30%の場合に、執行委員会への女性の参画割合がそれを満たすように女性枠を設けることなどがあります。
クリティカル・マス
  • 圧倒的な男性中心社会において、わずかに女性が参画したところで個性や能力を存分に発揮することは難しく、男性優位の構造は変わりません。
  • 必要なのは、一気に一定割合にすることであり、その変革の境界線を物理学の用語で「クリティカル・マス」と言います。影響力を行使し得るようになる具体的な数字は、女性の政治参画の文脈では30%とされています。
  • 労働組合においても、女性が一定割合参画し、意思決定に関わることが当たり前になることで、結果、男女平等参画が組織全体で取り組むべきメインストリームになっていきます。
固定的性別役割分担意識とジェンダー・バイアス
  • 「男は仕事・女は家庭」、「男性は主要な業務・女性は補助的業務」といった固定的性別役割分担意識や、「一般的に女性はリーダーや管理職になりたがらない」といったジェンダー・バイアスは、個性や能力よりも性別に重点を置くものであり、とりわけ女性にとって多様な働き方・生き方を制約する要因となっています。
  • ともに労働組合に強く当てはまるのではないでしょうか。それらの払拭に努めることが重要です。
  • なお、仮に職場に女性が一人もいなかったとしても、このような意識が、パートナーや友人等の人生に影響を与えている可能性があることにも留意が必要です。
SOGIとLGBT
  • 「性的指向」とは、恋愛や性的関心がどの対象の性別に向くか向かないかを示す概念です。恋愛・性愛の関心が異性に向かう異性愛、同性に向かう同性愛、男女両方に向かう両性愛などがあります。また、「性自認」とは、自分の性別をどのように認識しているかを示す概念です。「SOGI」とは、性的指向・性自認それぞれの英訳のアルファベットの頭文字をとった言葉で、「人の属性を表す略称」です。
  • 一方、LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった言葉で、性的マイノリティの人たちを表す言葉として用いられることがあります。
  • 異性愛の人なども含めすべての人が持つ属性としての「SOGI」を前面に押し出すことで、特定の人びとにのみ配慮が必要な課題としてではなく、すべての人の対等・平等、人権の尊重に根ざした課題として捉えることが重要です。