センコークリエイティブマネジメント株式会社
2016年12月設立。センコーグループホールディングス株式会社のグループ会社としてホテルの経営・運営を行う。2020年2月1日に東京都江東区潮見に「東京イーストサイド ホテル櫂会(かいえ)」を開業。ホテル・レストラン事業のほか、他社運営のホテル・旅館のオペレーション改善や収益向上を支援するホテル・旅館運営協力事業も行っている。
今回、職場の紹介をしていただく方は








波乱の船出から未知の世界へ
東京駅からJR京葉線で3駅、潮見駅の改札の目の前にあるのが東京イーストサイド ホテル櫂会です。このホテル、東京五輪目前の2020年2月に開業するも直後に新型コロナが日本上陸。オープニングスタッフとして不測の事態に直面した藤原さんは「オープンから1週間でコロナ。チェックインゼロの日は心に堪えました」と振り返ります。親会社への出向などで雇用を維持しつつスタッフで話し合いを重ね、レストランの料理を弁当で宅配するなど知恵を絞る日々。そんな波乱の船出から5年、ホテルは近隣テーマパークの来園者など観光客で賑わうようになりました。
企画広報を経てフロントへ戻った藤原さん。「フロント業務にとどまらず、その上の対応をしないといけない」と考えているそう。「怪我をされていれば『絆創膏はお持ちですか?』、テイクアウトのお食事をお持ちならお皿をご用意する、というような」。印象深い出来事は「肩にピカチュウのぬいぐるみを乗せたお客様ですね。『宿泊はおひとり様ですか』と言って良かったのか、今でも悩んでいます(笑)」。
「飛行機は飛んでこそ。地上にいる時間は1分でも短い方がいい」と言い、コントロール業務で「判断力が養われた」と笑う佐々木さん。「西日本で天候が荒れると西日本は遅延する。でも東日本は定刻。どんどんシフトが崩れていく。それを立て直していくんです」。
元営業職でパラリーガルの経験もある異色の経歴。「人に喜んでもらえる仕事は何か」と考えホテルの世界へ飛び込みました。地域との交流や産学連携に積極的なホテル櫂会を「フットワークが軽い(笑)」と評する藤原さん、「櫂会は立ち上げに関わったことで、愛着が強いことは自覚しながらやっています」。ホテルで働く魅力は「1日でこれだけの人と関われる仕事ってない。一期一会を大切に働けるのは楽しいですね」。
(本内容は季刊「RENGO」2025年春号に掲載した内容を再掲したものです)