震災復興支援・防災への取り組み
  • 宮城県

2021.10.18

海岸防災林再生プロジェクト

ゆりりん愛護会
分野
地域を元気に

活動目的・内容

活動目的

平成16年4月、ゆりりん愛護会は宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の海岸林焼失地復元と保全を、官学民(宮城県、名取市内の小・中・高校、地域住民)共同で行う事を目的として創設されました。そして、平成23年3月の東日本大震災を契機に、ゆりりん愛護会の活動は、宮城県内の被災した沿岸部に新たに樹木の苗を植える、災害防止と地域環境保全を目的とした海岸防災林再生事業への取り組みへと変化していきました。

活動内容

不審火が故で焼失した宮城県名取市閖上の海岸林を復元しようと始まったゆりりん愛護会の活動は、海岸林の復元や保全の目的に加えて、「地域の自然を守る心、地域に奉仕する心を持つ青少年の育成」という、もう一つの教育的な内容の目的を持つものでした。焼失地にはクロマツを始めとする8種類、1300本の樹木の苗が植えられ、そこでは、植栽した苗の保育と周囲のマツ林の保全活動とが並行して行われました。行政サイドは宮城県仙台地域振興事務所の森林整備班と名取市農林水産課、教育機関として仙台教育事務所と名取市教育委員会所管の閖上小学校・下増田小学校・閖上中学校、そして、住民サイドとしては閖上町内会連合会と地域内各種団体が、ゆりりん愛護会を活動主体として組織されました。具体的活動内容としては、季節ごとに行われる森林整備活動(枝落としや松葉掻きなど)と作業後に開かれる「森の教室」を中心に、森の音楽会やキノコ鍋パーティなどの楽しいイベントも定期的に行われておりました。そのような時、東日本大震災は予告なしにやって来て、海岸のマツというマツを根こそぎ押し流していったのでした。ゆりりん愛護会が世話をしていた植栽地も破壊され、会員の7名が犠牲になるという言葉に言い尽くせない被害を被ったのです。しかし、私たちは悲しみの時を超え行動を再開しました。震災前から蔭になり日向になりしながら指導してくれた「白砂青松再生の会(小川眞代表)」は、生き残ったマツの子どもたちを育ててあげましょうと、平成24年、福知山市にある京都府緑化センターで5000本のマツの幼苗を育ててくれました。その苗は翌年、名取市の高舘地区にある圃場に移植され、多きくなった若い樹は故郷の海岸に帰ることが出来たのでした。一方、ゆりりん愛護会は、宮城県や仙台市と協定を結び、
仙台市荒浜地区や岩沼市寺島地区の海岸林植栽地に、およそ20000本のマツ苗を植えてきました。その蔭には、多くの方々の支援があったことを伝えなければなりません。そして私たちは、今も海岸林を育てながら、「健康で美しい海岸の再生」を夢見て活動を続けているのです。

2021年10月23日に植樹祭を行うことになりました。
クラウドファンディングよりサポートを頂いた皆様、本当にありがとうございました。

団体情報

ゆりりん愛護会

名取市閖上字昭和41-2 w-30-6

  • TEL: 09070666014
  • 推薦組織: 情報労連

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