連合ニュース 2026年

 
2026年10月08日
第98回中央委員会を開催
-2027年度活動計画(案)を確認
 連合は10月8日、千葉県内で第98回中央委員会を開催し、役員・中央委員・特別中央委員・傍聴者などあわせて約400名(うちWEB参加者約200名、女性参加者の割合は44.4%)が出席しました。

 冒頭挨拶で芳野会長は、令和8年熊本地震、ならびに千葉県をはじめとした全国各地での豪雨災害、台風25号による風水害について、被災された方へのお悔やみとお見舞いを述べました。熊本地震については、連合ボランティアや組織内外の多くの方々より協力いただいた救援カンパなどの取り組みについて触れました。
 
 その上で、各種取り組みについて、5点につき所見を述べました。
<組織拡大の取り組みについて>
 芳野会長は、第19期の最重要課題の一つである組織拡大について、地方ブロックに配置されたオルガナイザーの取り組みが組織拡大に寄与し、近年の組織人員数の減少トレンドに歯止めをかけ、反転攻勢への足掛かりを築いていると述べました。
 そのうえで、働き方や職業人生に対する価値観が変容する中、組織拡大の取り組みにおいては、相手をよく観察して、常に手法を最適化することが重要であり、組織拡大プラン2030の目標達成に向け、職場に根差した取り組みを積み重ねていく必要性を訴えました。
 
<春季生活闘争について>
 芳野会長は、2026春季生活闘争において3年連続で5%以上の賃上げを達成し、中堅・中小組合の健闘によって企業規模間の格差拡大に歯止めがかかる兆しもみられたとし、労使交渉に携わった方々の尽力に対し感謝を述べました。
 一方で、多くの人が生活向上を実感できているとは言い切れず、賃上げノルムの定着のためにはさらなる努力が必要であり、2027春季生活闘争の方針策定に向け、みんなが将来への希望と安心感を持てるよう、「人への投資」を加速させていきたいと述べました。
 
<労働法制について>
 芳野会長は、働き方改革関連法の施行から5年が経過し、現在、その見直しに向けた議論が進められていることに触れ、労働者のいのちと健康、そして豊かな生活時間の確保が必要であると述べました。また、労働力不足の中で日本が成長するためには、従来の長時間労働を前提とした働き方に依存するような手法ではなく、業務プロセスなどの見直しによる効率化・省力化、生産性向上を含めた真の「働き方改革」を実現していくことが重要であると指摘しました。
 そのうえで、連続勤務規制や勤務間インターバル制度の義務化、「つながらない権利」の立法化に加え、プラットフォーム労働者の保護をはじめとする新たな働き方への対応についても、法整備を進める必要があるとの考えを示しました。
 
<政治について>
 芳野会長は、第222臨時国会の開会に際し、来年春からの食料品の消費税減税や衆議院議員定数の削減に関する法案が大きな争点になるとされているとし、とりわけ、消費税に関する「支援金制度」は、連合が長年実現を求めてきた「給付付き税額控除」の実現に向けた第一歩だとして、所得再分配機能の強化と就労支援の両立につながる制度として、その具体化に期待を示しました。
 一方、制度導入までの「つなぎ」である「飲食料品消費税率の臨時的な引下げ」には課題が多く、制度の連続性や親和性から、「給付」にすべきとの考えを述べました。
 また、国会情勢では、政府・与党に対して「熟議の国会」を求める一方、連携政党である国民民主党、立憲民主党には連合政策の実現に向けた尽力を求めました。さらには、来年の統一地方選挙に向け、働く者や生活者の立場に立つ政治勢力の最大化を実現し、国政選挙につなげるためにも連合推薦候補者全員の必勝に向け、組織一丸となって取り組むよう訴えました。
 
<ジェンダー平等・多様性推進について>
 芳野会長は、日本のジェンダーギャップ指数が依然として低位にとどまっていることに触れ、意思決定の場における女性参画が十分に進んでいない現状に強い危機感を示しました。
 そのうえで、ジェンダー平等の推進や多様性を尊重する組織づくりの根底にあるものは、多様な価値観や経験、視点を持つ人たちの参画によって複雑化する課題に対してより良い解決策を導き出すことができるという考え方だと述べ、社会や産業構造が大きく変化する中で、取り組みの一層の加速を呼びかけました。
 
【芳野会長挨拶(全文)はこちら】


 活動報告では、「一般活動報告」「連合『組織拡大プラン2030』フェーズⅡの組織拡大目標の確認および目標達成に向けた取り組みについて」「2026年度会計決算報告・決算剰余金処分(案)」「2026年度会計決算監査報告」が、それぞれ確認されました。

 協議事項では、次の5つの議案が確認されました。
  第1号議案:役員選出
  第2号議案:表彰
  第3号議案:2026~2027年度統制委員会委員の補充について(案)
  第4号議案:2027年度活動計画(案)について
  第5号議案:2027年度予算(案)について
 
最後に、冨高副事務局長の挨拶をもって、閉会しました。
 
以 上
  • 挨拶する芳野会長
  • 議長を務めた大喜多中央委員(自動車労連)
  • 議長を務めた安村中央委員(日教組)
  • 熊本地震について発言する連合熊本・山本会長