連合ニュース 2024年

 
2024年11月28日
第94回中央委員会を開催
-2025春季生活闘争方針を確認
 連合は11月28日、千葉県浦安市内で第94回中央委員会を開催し、役員・中央委員・特別中央委員・傍聴者などあわせて約320名(うちWEB参加者約100名、女性参加者の割合は23.9%)が出席しました。
 
 冒頭挨拶で芳野会長は、各種取り組みについて、4点につき所見を述べました。
<2025春季生活闘争について>
 2025闘争は、「未来づくり春闘」の中で確実に賃上げを実現してきた流れを確固たるものにすることができるか否かの分水嶺であるといっても過言ではないとし、今回のスローガン「みんなでつくろう!賃上げが当たり前の社会」のもと、2025闘争を闘い抜く旨を述べました。
 そして、これまで30年の間に賃金は上がらないというノルムを生み出してきた社会から、賃上げの流れを巡航軌道に乗せ、将来に希望を感じる社会へと、未来づくり春闘の新たなステージへみんなで巡行する取り組みを進めようと強く訴えました。
 
<連合「ジェンダー平等推進計画」フェーズ2について>
 連合「ジェンダー平等推進計画」フェーズ2に新たに追加した目標について、「トップリーダー自らが、男女平等参画・ジェンダー平等推進のメッセージを発信」することや、「女性役員の育成・選出を目的とした研修、役員選出後のフォロー」の重要性を強調しました。
 後者の目標に関しては、連合が実施した単組における女性参画調査において、最も経験年数が長い執行委員の通算経験年数の中央値が、男性の10年超に対し女性が4年程度となっていることに触れ、女性が活動を継続しづらい実態の有無の検討や、現状を踏まえつつ育成・フォローの視点を持った登用が重要であると述べました。
 
<第50回衆議院議員選挙について>
 10月27日に行われた衆議院選挙について、連合推薦候補者204名のうち、149名(小選挙区100名、比例代表49名)が当選したことを報告し、全国の地方連合会、構成組織の奮闘に敬意と感謝の意を述べました。そして、今次総選挙で掲げた「与党を過半数割れに追い込み、今の政治をリセットする」との目標をさらに前進させるために、次期参議院選挙での推薦候補者の必勝を期して、総力を挙げた活動の展開を呼びかけました。
 
<個別施策について>
 「2024年度組織拡大実績」が104組合・141,969人となったことを報告し、「連合組織拡大プラン2030・フェーズ1」が残り1年を切った中、あらゆる機会を通じて組織拡大を「ジブンゴト」にして、連合全体で総力を挙げて取り組もうと呼びかけました。
 「働き方などに中立的な社会保障制度」については、連合の考え方に基づき、就労を阻害せず働き方などに中立的な制度の構築をめざし、「被用者保険の完全適用」と「将来的な第3号被保険者制度の廃止」について、意見反映に努めたいと述べました。
 さらに、第5号議案の「『地方連合会に対する本部監査実施細則』の制定について」、連合本部と地方連合会の財政と活動のガバナンスの確保が中央会費制度への移行の大前提となることから、地方連合会に監査への協力を求めました。
 
【芳野会長挨拶(全文)はこちら】

 本中央委員会には、立憲民主党・野田代表、国民民主党の玉木代表がそれぞれ駆け付け、来賓としてご挨拶をいただきました。

 活動報告では、「一般活動報告」「『2024年度組織拡大実績』報告について」が、それぞれ確認されました。

 協議事項では、次の5つの議案が確認されました。
  第1号議案:役員選出      
  第2号議案:表彰
  第3号議案:2025春季生活闘争方針(案)
  第4号議案:連合「ジェンダー平等推進計画」フェーズ2について(案)
  第5号議案:「地方連合会に対する本部監査実施細則」制定について(案)
  
 最後に、松浦会長代行の音頭による「がんばろう三唱」をもって、閉会しました。
 
                                                 以 上
  • 挨拶する芳野会長
  • 議長を務める国分中央委員(左・電機連合)と片山中央委員(右・電力総連)
  • 挨拶に駆け付けた立憲民主党・野田代表
  • 挨拶に駆け付けた国民民主党・玉木代表
  • 「がんばろう三唱」で心合わせ
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