事務局長談話

 
2013年05月16日
日本維新の会橋下共同代表による「従軍慰安婦」「風俗利用」発言についての談話
日本労働組合総連合会 事務局長 南雲 弘行

  1.  5月13日、日本維新の会共同代表、大阪市長の橋下徹氏は、市役所での記者会見において、旧日本軍の従軍慰安婦について、「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」と語り、沖縄で米軍指令官に「もっと風俗業を活用して欲しい」と発言した旨を明らかにした。

  2.  さらに、橋下氏は、戦時下で「銃弾が飛び交う中、精神的に昂ぶっている集団に休息を与えようとすれば従軍慰安婦が必要」、沖縄では「海兵隊の性的エネルギーをコントロールするために、もっと風俗業の活用を」「そうしないと人間社会は回らない」との持論を展開した。

  3.  これらの発言は、全ての女性・男性の人権をないがしろにするだけでなく、国際社会における日本の信用を著しく傷つけるものであり、言語道断である。いかなる時代にあっても、女性を単なる性的な存在へと貶めてはならないし、女性に対する性的暴力が是認されてはならない。男性にとっても、男性は性的コントロールができない存在であるとの考え方は受け入れがたい。公党の代表たる者、公職にある者としての発言は極めて重く、見識と品位が問われる。人権意識を全く欠いた今回の発言に対し、断固抗議する。

  4.  国連は、1949年の「人身売買及び他人の売春からの搾取を禁止する条約」で、売買春、性的搾取を「人としての尊厳及び価値に反するもの」として排除している。また、女性の尊厳や男女平等は、国連の女性差別撤廃条約や日本国憲法の下でも、基本的権利として明確に位置づけられている。
     連合は、人間の尊厳と平等の権利への侵害を許さず、性的暴力、性的搾取のない社会の形成に向け全力を挙げる。


以上