事務局長談話

 
2012年05月29日
ILO事務局長選挙結果に関する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 南雲 弘行

  1.  第101回ILO(国際労働機関)総会開催に先立つ5月28日、ファン・ソマビア現事務局長の後任を選出する選挙がILO本部(スイス・ジュネーブ)において行われ、前ITUC(国際労働組合総連合)書記長のガイ・ライダー氏が見事当選を果たした。ガイ・ライダー氏は、本年10月1日より事務局長に就任する。労働組合出身者のILO事務局長当選は、1919年のILO発足以来、初めての快挙であり、全世界の労働者、労働組合の仲間とともに喜び合いたい。

  2.  今回の選挙は、アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパ地域から9人もの候補者が乱立する厳しい選挙戦であった。国際労働運動は、ILO事務局長に最もふさわしい人物であるガイ・ライダー氏の当選に向けて、一致結束して強力に働きかけを行った。連合もITUCの主要な加盟組織として、全力で取り組んだ。政労使理事の投票による事務局長選挙で、労働者側理事以外からも多くの支持を獲得し当選を果たすことができたことは、各国が抱える雇用・労働問題の解決に向けたガイ・ライダー氏の手腕への期待が示された結果ともいえる。

  3.  グローバル化が進展する下で、現下の喫緊の課題は、公正で持続可能な社会を実現することであり、そのためには質の高い雇用を伴う新たな経済社会モデルへの転換が不可欠である。その意味で、ILOが果たすべき役割は極めて大きく、国際労働運動の重責を担った経験に裏打ちされ、ILO本来の使命である国際労働基準の設定と適用監視を重視するガイ・ライダー氏は、必ずや世界の労働者の期待に応えてくれるものと確信する。

  4.  連合は、新しい事務局長の下でILOの諸活動に引き続き積極的に参画し、すべての労働者にディーセント・ワークを確保することをめざし、国際労働運動の一員としての役割と責任を力強く果たしていく。


以上