組合づくり(組織拡大・強化)

 

組織強化の取り組み

幅広い労働教育の推進
■ワークルール検定の定着に向けた取り組み

 連合は、働くときに必要な法律や決まりを身につけられる検定制度「ワークルール検定」事業に2013年から取り組んでいます。
 連合の「なんでも労働相談ホットライン」には、長時間労働や残業代の未払い、有給休暇の有無など労働に関する様々な相談が数多く寄せられますが、中にはワークルールの知識不足からトラブルに発展しているケースもあります。
 労働基準法、労働契約法、労働組合法などの法律や労働にかかわる知識を身につけることで、自分だけでなく家族や職場の仲間も守ることができ、会社にとってもコンプライアンスの推進や人材の確保につながります。
 だれもが安心して働き続けられる職場をつくるために、正社員として働く方はもちろん、派遣や契約、パート・アルバイトで働く方、また経営者や管理職、学生の皆さんもぜひこのワークルール検定を活用してください。

■大学寄付講座などの開催

 連合の労働教育事業の一環として、これから社会に出る若い世代に労働組合や連合の役割を伝えることを目的に、大学寄付講座を展開しています。
 実際の労働組合のリーダーたちが講師を務め、働く人の立場から「誰もが働きやすい職場」にするための経験や知識を伝える貴重な場です。
 2023年6月現在、全国27の大学・大学院で開設され、年々拡大しています。

幅広い労働教育の推進(次世代リーダー育成など)
■Rengoユースター・カレッジの取り組み

 Rengoユースター・カレッジは、労働運動を担う組合リーダーの育成を目的に、2022年1月に開校しました。
 このカレッジは、若手役職員が参加しやすく、より関心のあるテーマが学べるカリキュラムを特徴としています。あらかじめ事務局側で決めたテーマに加え、次世代リーダーとして成長していくために身につけたい知識など、参加者の意見を取り入れたテーマを組み合わせてカリキュラムを構成しています。
 連合では、連合運動の継承と発展を支える次世代人財の確保・育成に注力しており、「Rengoアカデミー・マスターコース」や「連合大学院」など、一連の人財育成プログラムの入口として、このRengoユースター・カレッジを位置づけています。

■Rengoアカデミー・マスターコースの開催

 Rengoアカデミー・マスターコースは、労働運動・社会運動を担うリーダー育成を目的に、2001年より開講しているプログラムです。
 受講生は、合宿研修やゼミナール、修了論文の執筆をとおして、問題発見と解決の能力向上をめざします。

■連合大学院の開催

 連合大学院は、法政大学と連合、教育文化協会が連携し、法政大学大学院に設置さしている2年間の社会人向け修士課程プログラムです。
労働組合に加え、協同組合、NPO/ NGOといったサードセクター領域を横断的に捉えることのできる広い視野を持った、公益組織の新たな担い手を育成しています。
 院生は学術的な授業に加え、第一線で活躍する実務者や専門家による講義、実際のNPOを訪問するスタディツアーなど柔軟な学びを通して、政策構想力と実践力を兼ね備えた次世代のリーダーをめざします。

■「働くみんなにスターターBOOK」と「Work Rule Rap」動画

 連合は、これから社会人として働く方や、アルバイトなど学業と両立して働く方を対象に「スターターBOOK」を作成しています。連合には日々、多くの労働相談が寄せられていますが、高校生や大学生などの学生および若者におけるワークルールの認知度は低く、ワークルールを知っていればトラブルを防げる例も多くあります。働くうえで必要な最低限のワークルールや困ったときに相談できる窓口などをまとめた冊子となっています。
 合わせて、学生や若者に対するワークルールをよりわかりやすく伝えることを目的に、ワークルール動画「Work Rule Rap」を大学寄付講座をはじめ、学校訪問などの際に活用しています。