連合ニュース 2025年

 
2025年04月09日
「2025春季生活闘争 4.4中小組合支援共闘集会」を開催!
ー中小組合の交渉本格化に向けて一致団結!ー
4.4集会がんばろう三唱
 連合(会長・芳野友子)は4月4日(金)に、4月から本格化する中小組合の交渉を支援し、先行組合の賃上げの流れを波及させ、格差是正の実現に向けた連帯の強化をはかるため、「2025春季生活闘争 4.4中小組合支援共闘集会」を開催しました。また、集会終了後には、JR秋葉原駅中央口ヨドバシカメラ前ロータリーにて街頭アピール行動を実施し、中小企業の賃上げの必要性を訴えました。
 
 
主催者代表あいさつ要旨
 主催者を代表し、芳野中央闘争委員(連合会長)が以下のように挨拶を述べました。
 「2024春季生活闘争では、組合員一人ひとりの取り組みが社会全体に大きなうねりをもたらし、中小企業においても過去最高の賃上げを実現することができた。一方で、大手企業との規模間格差が拡大し、中小企業間でも『防衛的賃上げ』にとどまった企業との格差が広がるなど、新たな課題が浮き彫りとなっている。
 日本の雇用労働者の約7割は、中小企業・小規模事業所で働いている。そのため、春季生活闘争において中小組合の交渉は、労働条件の底上げをはかる重要な役割を担っており、大手組合の交渉結果を社会全体に波及させるだけでなく、中小企業特有の課題に即した取り組みも求められる。特に、賃金水準の規模間格差の是正や公正な取引環境の確保は、中小企業・小規模事業所で働く労働者の生活水準の向上だけでなく、健全で持続可能な経済の構築にも不可欠である。
 また、有期・短時間・契約等で働く仲間に対する賃上げも極めて重要な課題である。日本の労働市場ではこれらの雇用形態で働く方々が増えており、非正規雇用の処遇改善なくして、真の格差是正は実現できない。すべての働く者の生活向上を実現するために、企業規模や雇用形態を問わず、すべての労働者の賃上げを推し進めていく必要がある。
中小組合の闘いは、まさにこれからが本番である。すべての働く者の処遇改善の実現に向けて、連合一丸となって最後まで闘い抜こう」
 
3月月内決着集中回答ゾーン集計結果報告
 仁平中央闘争委員(総合政策推進局長)が、第3回回答集計にもとづき3月末までの集計結果について報告しました。
 詳細は、2025春季生活闘争ページ(https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2025/yokyu_kaito/index.html#kaito_no03)をご覧ください。
 
■各組織による取り組み報告
 3つの構成組織が、2025春季生活闘争における取り組みについて、それぞれのテーマで取り組みを報告しました。
 詳細は、配信アーカイブ動画(https://youtu.be/M_e_A7Ey3TE)をご覧ください。
【UAゼンセン 総合サービス部門 扇谷浩彰 副事務局長】(動画00:11:27~)
 「医療・介護分野における現状及び処遇改善に向けた取り組み」
【自動車総連 労働政策局 蔦真人 部長】(動画00:33:15~)
 「2025年総合生活改善の取り組み」
【JAM 労働・調査グループ 平野覚 グループ長】(動画00:48:37~)
 「2025年春季生活闘争JAMの取り組み現状報告」

中小組合支援に向けた決意表明要旨
 神保政史労働条件・中小労働委員長(電機連合会長)は、今後交渉が本格化する中小組合の回答引き出しに向けた決意を、以下のように述べました。
 「今後の中小組合の交渉では、中小企業労働者および有期・短時間・契約等で働く労働者を含め、これまで以上にすべての働く者の月例賃金の改善と『人への投資』にこだわった交渉を粘り強く進め、要求の主旨に沿った最大限の回答引き出しに努めていただきたい。
 また、適正な価格転嫁についても、親会社や発注側企業に対する価格交渉の進捗などについて、「取引適正化・価格転嫁に関するチェックリスト」を活用しながら、労使で真摯に話し合っていただきたい。すでに回答を引き出している組合は、グループ関連企業などの組合の交渉を支援いただくともに、自社において取引先との価格交渉が適切に行われているか改めて点検していただきたい。
 そして、連合本部・構成組織・地方連合会がそれぞれの役割を果たし、中小組合の交渉をサポートするとともに、交渉環境の醸成や、地場相場の形成と波及に努め、賃上げの流れを連合組織内のみならず、労働組合のない職場で働く仲間も含めて賃上げの流れを社会全体に広げていくことに引き続き全力を尽くす。
最後まで闘いぬくことを誓い合い、労働条件・中小労働委員会を代表しての決意の一旦とする」

 最後に、清水秀行中央闘争事務局長(連合事務局長)より、「各職場・各地域で、現在も交渉中、あるいはこれから交渉する中小組合の取り組みは2025春季生活闘争の要である。有期・短時間・契約等の非正規雇用で働く仲間も含めて、2025春季生活闘争の力強い継続と要求実現の貫徹をめざして、連合・構成組織・地方連合会一致団結して頑張ろう!」と呼びかけ、力強いがんばろう三唱で集会を締めくくりました。
 
〈4.4街宣行動〉
 集会終了後、JR秋葉原駅中央口ヨドバシカメラ前ロータリーにて街頭アピール行動を実施し、村上副事務局長の司会・進行のもと、芳野中央闘争委員長、金子副会長、櫻田副会長、清水中央闘争事務局長、吉岡連合東京会長代行を弁士として、中小企業の継続的な賃上げや価格転嫁の必要性などについて訴えました。
以上
  • 芳野中央闘争委員長
  • 櫻田副会長
  • 金子副会長
  • 吉岡連合東京会長代行
  • 清水中央闘争事務局長