連合ニュース 2025年

 
2025年03月07日
「2025春季生活闘争 3.8国際女性デー 全国統一行動 中央集会」を開催!
「一人ひとりのパワーを結集!~社会を変える取り組みの加速へ~」
芳野友子会長による主催者挨拶
 連合は、2025年3月6日(木)、連合東京との共催で「2025春季生活闘争 3.8 国際女性デー 全国統一行動 中央集会」を開催しました。集会には、構成組織・地方連合会などから761名(うち、女性388名)が会場に参集したほか、YouTube Liveで513アカウント(最大)の視聴がありました。たくさんのご参加、ご視聴、ありがとうございました
 
 主催者挨拶で、芳野友子会長は、選択的夫婦別氏制度導入、女性差別撤廃条約の選択議定書への批准の必要性を述べたうえで、「春季生活闘争は、賃上げはもちろん、労働条件や職場環境の改善・向上を行う重要な機会。一人ひとりが、声を上げ、行動することで間違いなく世の中は変えられる。誰もが多様性を認め合い、互いに支え合う、公正な職場・社会の実現に取り組んでいこう」と訴えました。
 
 基調提起「2025春季生活闘争ジェンダー平等の推進、多様性を認め合う社会の実現に向けた取り組み」では、小原成朗総合政策推進局長が、今次春季生活闘争におけるジェンダー平等・多様性推進の取り組み方針を説明したうえで、すべての要求項目の男性および女性に及ぼす影響を評価しながら、実現に向け最後まで取り組んで欲しいと発言しました。
 
 本集会の基調講演として、UAゼンセンの永島智子会長より、「リーダーに期待すること~他人を変えることは難しい 自分はいつでも変えられる~」と題してご講演いただきました。ご講演のポイントは以下の通りです。
〇現状の女性参画への課題を解決するには、自分が変わるしかない。
〇労働界は良くも悪くも縦社会。悔しい思いをしたことのある方も多いと思うが、一兵卒には決定権がない。だからこそトップリーダーをめざすべきである。
〇労働界、労働組合こそが変化が遅いことを自覚しなければならない。今は変化に対応できないと生き残っていけないからこそ、新しい価値を創造できるリーダーが求められている。
〇解決の方向性として、アンコンシャス・バイアスを捨てることが必要だが、勝手に変わってくれるものではない。意図的に見える景色を変えることが大事。
〇労働界のみなさんとともに見える景色を変えていきたい。労働組合が様々な世代から認められる素晴らしい組織となるよう、ともに労働運動を発展していきたい。
 
 続いて、好事例紹介として2組織から報告を受けました。JEC連合の三根山佳代前中央執行委員からは、「太平洋セメント 大分工場におけるジェンダー平等推進の事例報告」と題し、男女ともに働きやすい職場とするためのハード面の改修・ソフト面の配慮の取り組みおよび今後の課題について、連合東京の斉藤千秋会長からは、「連合東京の政策実現の取り組み」と題し、友好首長・議員を増やす重要性や審議会・委員会に参画することの必要性について、それぞれ事例の共有をいただきました。
 
 連合東京の正田明子女性委員会副委員長(運輸労連東京)が集会アピール(案)を提起し、満場の拍手により採択しました。
 
 その後、本年の開催日が「36(サブロク)の日」にあたることから、「Action!36」と連携し、集会アピール採択後にアピールボードを用いた集合写真を撮影しました。
 
 集会の締めくくりとして、連合東京の菊池るみ女性委員会委員長(全自交東京)が、非専従役員として活動していた頃の経験から、国会・議会に働く者の声を届ける議員を増やす必要性に触れたうえで、「女性の課題解決は女性自身が意思決定の場に参画し、声をあげなければ実現しない。参加者のみなさんが思いを共有し、構成組織、地方連合会、単組にも共有をお願いしたい。本集会が有意義なものとなり、1つでも男女間差別をなくしていく春季生活闘争となるよう祈念する。ともに頑張ろう」と力強く訴え、閉会しました。
  • 司会の山本千尋さん(連合東京女性委員会副委員長、フード連合東京)
  • 小原成朗総合政策推進局長による基調提起
  • UAゼンセンの永島智子会長による基調講演
  • JEC連合の三根山佳代前中央執行委員による好事例紹介
  • 連合東京の斉藤千秋会長による好事例紹介
  • 連合東京の正田明子女性委員会副委員長(運輸労連東京)による集会アピール採択
  • 連合東京の菊池るみ女性委員会委員長(全自交東京)による閉会挨拶
  • 舞台全景
  • 「Action!36」プラカードを掲げ、「36(サブロク)の日」をアピール