参加者のみなさん
1月19日~20日の2日間で、「男性リーダー養成講座」を開催し、構成組織・地方連合会・単組から43名の男性組合役員・男性組合員が参加しました。
冒頭の主催者挨拶で井上副事務局長は「今日の受講者は専従者が多いが、女性リーダー講座になると約9割は非専従になる。ではなぜ女性組合役員は非専従が多いのか、労働運動として次の世代にバトンをつなぐために何をしたらいいのかなど様々な視点で気づきを得て欲しい。」と述べました。続けて「ジェンダー平等の推進、多様性を認め合う社会の実現に向けた取り組み」と題し、小原総合政策推進局長が連合の取り組み内容や国際比較を含めた日本のジェンダーギャップの現状と課題、意思決定の場に女性が参画することの重要性などについて説明しました。
次に、「男女ともに活躍できる組合づくり」と題して、株式会社ソラーレの東浩司代表にグループワークを交えた講演をいただきました。「女性活躍推進の鍵は『男性の意識改革』」「心理的安全性の高い職場づくり」などの講演を通じて、女性が参画しやすい組合活動に向けた男性リーダーとしての役割について学びました。最後に、まとめとして「誰もが活躍している職場」と題して各グループでシナリオを作成し、寸劇の形で発表しました。
2日目は、「労働組合とジェンダー平等」と題して立教大学経済学部の首藤若菜教授に講演をいただきました。講演では男女平等の実態と要因について、データに基づいた解説とともに、良かれと思う気づかいや配慮(好意的性差別)が、結果的に女性のチャンスを奪っている可能性があることなどについて学びました。また、首藤教授から受講者への問いかけやグループディスカッションを通じて、認識を共有し理解を深めました。
最後に、小原総合政策推進局長が「2日間、講師の先生方から良質な刺激を受けたことで、これまで当たり前だと思っていた景色が違って見えると思う。職場に戻れば今まで通りの感覚に戻ってしまうこともあると思うので、一緒に学んだ仲間と連携しながら、今日の気づきを忘れずに今後の取り組みを進めて欲しい。」とまとめ、閉会しました。