連合ニュース 2023年

 
2023年06月29日
「2023連合全国セイフティネットワーク集会」を開催
~労働災害ゼロをめざす今後5年間の取り組みがテーマ~
 6月29日、連合は「2023連合全国セイフティネットワーク集会」を会場・オンライン併用で開催しました。構成組織・地方連合会などから、合わせて約110名にご参加いただきました。
 
  連合は、労働安全衛生に関する最新情報の提供や、労働組合の取り組み事例や課題の共有、意見交換等を目的に、本集会を1993年以来定期的に開催しています。
 今回は、連合が5ヵ年の「労働安全衛生取り組み指針」を改定したことや、厚生労働省が第14次労働災害防止計画(14次防)を策定したことを踏まえ、「労働災害ゼロをめざす今後5年間の取り組み」をテーマに開催しました。
 
  冒頭、村上副事務局長の開会挨拶にさきがけ、これまでに労働災害で亡くなった方々に対して、参加者全員で黙祷を捧げました。
 
  集会の前半では、船井雄一郎・厚生労働省労働基準局安全衛生部計画課調査官より、「第14次労働災害防止計画」についてご講演いただきました。講演の中では、安全衛生を取り巻く現状や、第14次防の方向性、8つの重点対策とその具体的取り組みについてご報告いただくとともに、本計画で新設されたアウトプット指標の目標を達成するうえで労働者と事業主の協力が重要となる旨などについて、ご説明いただきました。
 
  続いて、連合事務局より「第6次 連合労働安全衛生取り組み指針」の概要、および、連合が今年行った「第11回労働安全に関する調査」の回答速報について報告しました。
 
 集会の後半では、「職場からの事例報告」として、2名の参加者にご報告いただきました。
 
 井戸元一 UAゼンセン イオンリテールワーカーズユニオン 中央執行南関東グループ事務局長からは、職場での転倒予防・腰痛予防に向けた取り組みなどについてご報告いただきました。報告では、サービス業における先進的事例となる、掲示板を活用した活動の見える化、組合員の声をもとに実施した滑り止め対策や腰痛防止体操などの具体的な取り組み事例をご紹介いただきました。
 
 森本正宏 自治労 総合労働局長からは、地方公務員の定年年齢の引き上げを踏まえ、今年度から重点的に取り組んでいる高年齢職員の安全衛生対策についてご報告いただきました。報告では、高年齢者への意見聴取、年齢層に応じた健康診断、体力測定と業務マッチングなどの取り組みをご紹介いただきました。
 
 最後に、2023集会が参加者皆様の今後の取り組みの参考となり、労働災害のない職場へと繋がることを期する旨の冨髙総合政策推進局長の挨拶で締めくくり、終了しました。 
  • 厚生労働省 船井調査官
  • UAゼンセン 井戸元中央執行南関東グループ事務局長
  • 自治労 森本総合労働局長