連合ニュース 2023年

 
2023年06月07日
芳野会長が「第19回新しい資本主義実現会議」で意見表明

 6月6日、「第19回新しい資本主義実現会議」が首相官邸で開催されました。今回は「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2023改訂版案」について、意見交換ののち、改訂版案のとりまとめが行われました。
 連合からは芳野会長が出席し、意見書(添付)を提出した上で、特に「人への投資・
構造的賃上げ」について、以下のとおり発言しました。
 
<芳野会長の発言要旨>
〇人への投資は、労働者が安心して働き能力を発揮するために、雇用形態や働き方にかか
 わりなく幅広く実施されることが重要。また、人への投資の実効性を高めるためには、
 魅力的な成長産業を育成・支援しつつ、めざすべき産業の未来像を踏まえて、労働者に
 必要とされる「新たなスキル」をわかりやすく示すことが必要である。

〇計画案に記載の通り、「働く個人にとっての雇用の安定性を保全」することは重要で
 あり、引き続き「雇用の維持と安定」を目的とする雇用政策を今後も堅持していくこと
 が求められる。雇用の安定は、経済の活性化のみならず、安心して子どもを産み育てる
 ことにもつながるため、これまでの雇用のセーフティネットを維持・強化しつつ、労働
 者が働きがい・やりがいをもって安心して働けるために必要な施策を検討すべき。

〇また、指針では企業の人事制度の転換について言及しているが、企業の人事制度は企業
 を取り巻く情勢、労使慣行や職場実態に即して労使による議論で決定すべき。

〇なお、人への投資・構造的賃上げの実現に向けては、雇用の安定や社会保障制度を含め
 たセーフティネット強化に加え、取引の適正化や、企業の事業組織再編や事業の継続・
 成長などにおける「労働者保護ルールの整備・拡充」など、労働法以外の各種法整備が
 不可欠。

以 上