連合ニュース 2023年

 
2023年06月01日
第90回中央委員会を開催
 -2023春季生活闘争 中間まとめ ~評価と課題~を確認
中央委員会 会場の様子
 連合は6月1日、東京都内で第90回中央委員会を開催し、役員・中央委員・特別中央委員・傍聴者などあわせて約310名(うちWEB参加者約100名、女性参加者の割合は21.4%)が出席しました。

 冒頭挨拶で芳野会長は、2023春季生活闘争について、「連合緊急アクション」との連動など各種の取り組みを進めてきた結果として、直近30年間で最高水準の賃上げが実現したと評価したうえで、この闘争が真の意味で持続的な賃上げに向けたターニングポイントであったと評価するためには、来年、再来年と賃上げを継続できるか否かに掛かっていると述べるとともに、経済の活性化の必要性を訴えました。
 
 続いて、社会対話について触れ、労働者の権利を確保していくためには、市民レベルから世界レベルに至る各層での様々な団体との「社会対話」が重要であり、課題解決へ向けた、より具体的で有効な手段として機能させていく必要があるとしたうえで、様々な課題を解決するにあたって社会対話が重要な手段と認識され、現にその推進が求められていることを踏まえ、連合もより積極的に社会対話を実施していきたいと述べました。

 また、統一地方選挙について、社会環境や時代の変化により、地域住民にとって地方自治はますます重要性が増しているものの、住民の地域政治への参画の低下という課題があり、一方でジェンダー平等が少しずつ進展しているという特徴が見られた選挙であったとの受け止めを示したうえで、来る衆院選に向けて、連合が掲げる二大政党的体制の確立をめざし、一致団結した取り組みを進めていくことに理解と協力を求めました。

 そして、組織拡大について、労働組合の真価は団結にあり、思いを共有する仲間との団結や連帯によって、互いに支え合い、助け合って、「働く」ということをより良くしていきたいと述べたうえで、団結によって、労働組合の有無に関わらずすべての働く人や、様々な生活者を応援する力にもなり得るとの考えを示し、組織拡大に向けた決意を示しました。

 さらに、ジェンダー平等・多様性推進の取り組みについて、LGBT理解増進法案の動向に触れ、あらゆる差別の禁止に向けて、性的指向・性自認に関する差別を禁止する法律の制定に取り組むと述べました。また、労働界でのジェンダー平等にも大きな課題があると指摘したうえで、女性参画の取り組みを一層加速させるべく、これまで以上の努力を促しました。

  【芳野会長挨拶(全文)はこちら】

 活動報告では、「一般活動報告」「2023年度会計中間決算報告」「2023年度会計中間決算監査報告」、特別報告では、「『組織登録・交付金等のあり方に係る作業部会』最終報告」が、それぞれ確認されました。
 協議事項では、次の1つの議案が確認されました。
  第1号議案:2023春季生活闘争方針 中間まとめ ~評価と課題~(案)  
最後に、松浦会長代行の音頭による「がんばろう三唱」をもって、閉会しました。
 
以 上
  • 挨拶する芳野会長
  • 議長を務める秋中央委員(右・電機連合)と橋本中央委員(左・電力総連)
  • 「がんばろう三唱」で心合わせ
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