連合ニュース 2023年

 
2023年05月29日
「連合 LGBT差別禁止を求める緊急集会」を開催!
差別禁止の実現に向けて、連合フォーラム議員、関係団体、構成組織・地方連合会から87名が結集
「連合 LGBT差別禁止を求める緊急集会」の様子
 連合は、5月25日(木)、「連合 LGBT差別禁止を求める緊急集会」を開催しました。この集会は、5月18日(木)、自由民主党・公明党から「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案」が、立憲民主党・社会民主党・日本共産党から「性的指向及び性自認の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案」が、それぞれ国会に提出されたことを受けて、開催したものです。緊急での開催にもかかわらず、連合フォーラム議員8名、秘書15名に駆けつけていただいたほか、関係団体、構成組織・地方連合会などから計79名の参加をいただきました。

 開会にあたり、主催者を代表して清水秀行事務局長から挨拶し、「与党から提出された法案は、2021年に超党派の議員連盟での議論を経て、与野党で合意した法案の主旨を大きく後退させるもの。このような法律では差別がより深刻になりかねず、理解の増進にすら資するものではない」として与党案への反対を明確にしたうえで、「いかなる性的指向・性自認を持つ人も暴力や差別を受けることのない環境整備が必要である」として、性的指向・性自認に関する差別を禁止する法律の早期制定を訴え、今後の国会審議に向けて、連合フォーラム議員に協力を呼びかけました。

 次に井上久美枝総合政策推進局長より、国会に提出された法案への連合の対応について、2021年に超党派の議員連盟での議論を経て合意した法案の全会一致での成立を求める方針(案)を説明しました。

 続いて、連合フォーラム議員による激励挨拶として、立憲民主党代表・泉健太衆議院議員、国民民主党代表・玉木雄一郎衆議院議員、西村智奈美衆議院議員、浅野哲衆議院議員、逢坂誠二衆議院議員、岡本あき子衆議院議員、金子恵美衆議院議員、斎藤アレックス衆議院議員より、法整備に対する考えや今後の国会審議に向けての決意などが述べられました。

 さらに、関係団体によるリレートークとして、ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏、Women7共同代表・#なんでないのプロジェクト代表の福田和子氏、LGBT法連合会事務局長の神谷悠一氏より、性的マイノリティの人権に関わる課題や差別禁止の法整備の必要性、連合への期待などについてそれぞれの視点からお話しいただきました。

 最後に清水事務局長より、「LGBT理解増進法は通常国会で成立させるべきであり、政局で法案審議が止められてはならない。男女雇用機会均等法のようにまずは法律を制定して、改良していくという考えもあるが、この法案は法律ができてしまえば先に進まない可能性が高い。ジェンダー平等・多様性推進は連合運動の一丁目一番地であり、今だけでなく10年先、20年先を見据えて未来の働く仲間のためにも法案成立を期して頑張ってまいりたい」と挨拶し、閉会しました。
  • 清水事務局長による主催者挨拶
  • 井上総合局長による連合対応方針説明
  • 立憲民主党代表・泉健太衆議院議員
  • 国民民主党代表・玉木雄一郎衆議院議員
  • 西村智奈美衆議院議員
  • 浅野哲衆議院議員
  • 逢坂誠二衆議院議員
  • 岡本あき子衆議院議員
  • 金子恵美衆議院議員
  • 斎藤アレックス衆議院議員
  • 土井香苗ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表
  • 福田和子W7共同代表・#なんでないのプロジェクト代表
  • 神谷悠一LGBT法連合会事務局長