連合（日本労働組合総連合会）

 
　3月7日（火）、2023春季生活闘争のヤマ場（3月14日～16日）に向けて回答引き出しの決意を固め、さらに「働くことを軸とする安心社会－まもる・つなぐ・創り出す－」の実現に向けた政策・制度要求実現へのアピールを目的に、「2023春季生活闘争 政策・制度 要求実現3.7中央集会」集会を開催しました。
　本集会は、4年ぶりに参加者が会場に集う形での開催となりました。あわせてオンラインでライブ配信を行い、合計2,472名（会場参加1,181名、オンライン参加1,291名）が結集し、「くらしをまもり、未来をつくる。」を合言葉に、回答引き出しに向けた決意を新たにしました。
　また集会の前段には、春季生活闘争では2013年以来10年ぶりとなるアピール行動を実施しました。
 
■2023春季生活闘争 政策・制度 要求実現3.7中央集会
●主催者代表あいさつ
　芳野友子中央闘争委員長は、「要求集計では、月例賃金改善を要求した組合数、および賃上げ要求の額・率とも昨年を上回っている。2014闘争以降、継続してきた賃上げの流れをここで一段ギアを上げ、ステージを変える転換点にしなれければならない。ヤマ場に向けて、月例賃金にこだわり、粘り強い交渉を積み上げていただきたい」と述べるとともに、「春季生活闘争と運動の両輪をなす政策・制度実現の取り組みも非常に重要。取り組みを強力に推進していかなければならない」と訴えました。
　そして、「私たち働く者の活力がなければ、そして人への投資がなければ、日本の危機を乗り越えることはできない。みんなで団結して2023春季生活闘争に立ち向かっていこう」と力強く決意を述べました。
 
●政党代表からの決意表明
＜立憲民主党　泉　健太代表＞
　「今次闘争では、芳野会長を先頭に5%程度をめざして、また各産別でもさらに高い目標も含めて掲げている。そして、順調にその回答を引き出している状況。今年成果を勝ち取らずしていつ勝ち取るのか、是非とも皆さんと結束をして私も闘っていきたい」との力強い決意表明があった。
＜国民民主党　玉木　雄一郎代表＞
　「真面目に勤勉に働く多くの仲間がいる日本だけが、四半世紀以上、実質賃金が上がっていない。今年が賃上げの最大のチャンスである。政治も政党も賃上げをできる環境を整えるためにやれることは全部やる」との力強い決意表明があった。
 
●現場からの訴え（有期・短時間・契約等で働く仲間代表）
　千葉市保育所等会計年度任用職員労働組合の鵜野美智子自治労千葉県臨時非常勤等職員協議会議長が、職場における会計年度任用職員の処遇について、正規職員との格差や雇用止めの不安があることなどを報告し、今闘争で団体交渉を進め、少しずつでも、働きやすくやりがいのある、安心して働くことのできる職場にしていくために取り組みを進めていくと、決意を述べてくれました。
 
●学生の立場から労働組合へ期待すること
　日本若者協議会理事の佐々木悠翔氏が、労働組合に対し「若い人にとって『頼れる存在』であり続けてほしい」「職場環境の不満を安心して吐露できる、働く人にとって最も身近な社会である『会社』を変える経験を得られる、組合を通して広く政治や社会を変えることができる、という重要な役割を果たしてほしい」という期待を述べるとともに、「企業や組織が果たすべき最も大きな役割は、より多く質の高い『雇用』と『社会的結合』を生み出すこと」ではないかと呼びかけました。
 
●アピール(案)提起・がんばろう三唱
　福田中央闘争委員が提起したアピール（案）を満場の拍手で採択しました。
　最後に、清水中央闘争事務局長のリードに合わせて「がんばろう三唱」を行い、集会を締めくくりました。
 
■アピール行動
　16:30、日比谷公園大音楽堂に集結した489名が2つの梯団に分かれ、それぞれ芳野中央闘争委員長・清水中央闘争事務局長が先頭に立って、日比谷公園から国会まで約1.6㎞を行進しました。衆議院議員面会所では立憲民主党・西村智奈美代表代行および国民民主党・前原誠司代表代行に、参議院議員綿花所では立憲民主党・水岡俊一参議院議員会長および国民民主党・舟山康江参議院議員会長にそれぞれ要請書を手交し、激励を受けました。