連合ニュース 2022年

 
2022年08月12日
2022平和行動in広島を開催
~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう~
被爆77年2022平和ヒロシマ集会の様子
 連合は、8月5日から世界で初めて原爆が投下された日である6日にかけて、3年ぶりに現地・広島県において「2022平和行動in広島」を開催しました。
 
<8月5日(1日目)>
【被爆77年2022平和ヒロシマ集会】
【連合・原爆死没者慰霊式】
【ピースウォーク】

【被爆路面電車乗車学習会】


【被爆77年2022平和ヒロシマ集会】
 広島産業会館西展示館で「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう」をテーマに、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)と核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)の共催のほか、広島県、広島市、平和首長会議や全国のNPO・NGOなど多くの団体から後援をいただき開催しました。
 新型コロナウイルス感染症対策の観点から、参加人数の制限や座席間隔を空けることなど感染対策を徹底した中で、全国の構成組織・地方連合会から1035名が参加しました。
 
 冒頭、開会挨拶として大野真人・連合広島会長より「本集会はコロナ禍により、3年ぶりの開催となりましたが、猛暑の中全国各地からお集りいただきありがとうございます。私たち連合広島は被爆者や戦争経験者と同じ時間を生きる者の責任として、平和の大切さを広く社会に訴え、未来に繋いでいく行動を継続しています。平和なくして、私たちが目指す働くことを軸とする安心社会の実現は成しえません。本集会では、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現に向けて、私たち一人ひとりに今何ができるのかを考えていただき、新たな一歩を踏み出す力を結集していただくことをお願い申し上げます。」と述べました。
 参加者全員による黙祷に続いて、主催者代表挨拶として芳野友子・連合会長から「世界が、核兵器の廃絶、そして平和への道を歩み続けるためにも、現在開催されているNPT再検討会議において、核兵器保有国と非保有国が真摯に向き合い、対話を進めることが必要不可欠です。そして、世界で唯一の被爆国である日本は、核兵器保有国と非保有国の「橋渡し役」を自認するのであれば、この会議の中で、核兵器の非人道性を改めて明示し、核兵器廃絶の実現に向けて議論をリードすべきです。こうした営みは、被爆体験という過去から、核兵器のない未来へとつなぐ、新たな「橋渡し役」としての貢献にもつながるものと思います。今、世界が、平和への歩みを、続けることができるか否かを問われています。私たち一人ひとりが、改めて戦争の実相を学んだ上で、本日ご参加の平和団体や志を同じくする皆様とともに、国際的な運動をけん引していかなければなりません。私たち連合は、「平和首長会議」やITUCとも連帯・連携し、国内外の世論喚起に向けて、活動を一層強化してまいります。」と述べ、改めて核兵器廃絶、そして世界の恒久平和の実現に向け、取り組みを進めていく決意を示しました。
 次に、来賓として玉井優子・広島県副知事、阪谷幸春・広島市市民局長からご挨拶をいただきました。また、海外来賓として、シャラン・バロウ・国際労働組合総連合(ITUC)書記長から「「ヒロシマ・ナガサキの惨禍を繰り返してはならない。核兵器廃絶と軍縮はもとより、すべての人々が安全・安心に暮らせる社会を実現しなければなりません。私たちの連帯と平和への想いは日本の皆さんとともにあり、 連合の皆さんと想いは一つです。」とビデオメッセージ寄せられました。
 今回の学習会として中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターの水川恭輔様より「核兵器使用の非人道性と核兵器禁止条約」のテーマでご講演をいただき、NPTの現状やロシアのウクライナ軍事侵攻に関連する核兵器の危険性などについてお話がありました。
 また、被爆体験証言として、広島県原爆被害者団体協議会の切明千枝子様より、「広島の悲惨を忘れないでほしい、消えてなかったようにしないでほしい、亡くなった子どもたちを皆さんの心の中で生かし、共に生きていってほしい。」と被爆後の状況や平和への想いをお話しいただきました。
 若者からのメッセージとして、第24第・第25代高校生平和大使の皆さんから活動報告・決意表明がなされました。最後に、大野真人・連合広島会長から髙藤義弘・連合長崎会長へピースフラッグが引き継がれ、亀井美砂子・連合広島女性委員長により平和アピール(案)が読み上げられ、満場一致の拍手で採択されたあと閉会しました。 
 
 平和ヒロシマ集会の様子は、下記より、ぜひご覧ください
 <平和ヒロシマ集会 視聴URL> 
   https://www.youtube.com/watch?v=ZiMJWO0XRMI

なお、平和ヒロシマ集会に先立ち、連合代表団と松井一實・広島市長/平和首長会議議長との懇談を実施しました。

【ピースウォーク】
 連合広島の青年委員会・女性委員会のメンバーが「ピースガイド」として案内役を務め、広島平和記念公園内の慰霊碑や記念碑を巡る「ピースウォーク」を実施し、全国から338名が参加しました。
 また、受付周辺では原爆パネル展を併設し、原爆の悲惨さを多くの参加者に伝えました。
 
【被爆路面電車乗車学習会】
 原爆の被害を直に受けた「歴史の生き証人」という大きな使命を背負い、現在もなお営業用車輛として使用されている2輌の被爆路面電車に乗車し、連合広島の青年委員会がガイドとして沿線の被爆建物や遺構を巡る「被爆路面電車乗車学習会」を実施し、66名が参加しました。
 
【連合・原爆死没者慰霊式】
 原爆ドーム前にて、原爆死没者に対する追悼と恒久平和への願いを込めて「連合・原爆死没者慰霊式」を実施しました。
 冒頭、出席者全員による黙とうを行った後、福田誠二連合広島青年委員長による誓いの言葉が読み上げられました。芳野連合会長、大野連合広島会長、髙藤連合長崎会長による代表献花・献水に続き、各地域から参加者による献水を行いました。
 

<8月6日(2日目)>
  【
長崎平和の鐘打鐘式】
【平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)】

【長崎平和の鐘打鐘式】
 広島市立大学構内にて「長崎平和の鐘打鐘式」を開催し、原爆が投下された8時15分に黙とうを捧げました。
 「長崎の鐘」は、被爆50年の節目に連合長崎から連合広島へ送られ、その後広島市へ寄贈されたもので、参加者全 員で鐘を撞き、平和への想いを一つにしました。
 
【平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)】
 8時より平和記念公園の広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)前で開催され、連合組合員を代表し、芳野友子・連合会長、大野真人・連合広島会長、髙藤義弘・連合長崎会長が参加しました。
 
以上
  • 芳野友子・連合会長による主催者あいさつ
  • 大野真人・連合広島会長による開会あいさつ
  • 切明千枝子・広島県被団協による被爆体験証言
  • 第24・25代高校生平和大使からのメッセージ
  • 広島から長崎へのピースフラッグリレー
  • 髙藤義弘・連合長崎会長によるピースフラッグを受けてのあいさつ
  • 亀井美砂子・連合広島女性委員会委員長による平和アピールの提案
  • 連合・原爆死没者慰霊式での代表献水の様子
  • ピースウォークの様子
  • ピースウォークの様子
  • 被爆路面電車乗車学習会の様子
  • 被爆路面電車乗車学習会の様子
  • 藤井則正・連合広島事務局長による長崎平和の鐘打鐘セレモニー開会のあいさつ
  • 長崎平和の鐘打鐘セレモニーでの代表打鐘の様子