連合ニュース 2022年

 
2022年06月14日
第16回男女平等講座(男性リーダー対象)を開催
Web形式で109名の若手男性リーダーが受講
講座に参加していただいた109名のみなさん
 連合は、6月3日(金)に第16回男女平等講座(男性リーダー対象)をZOOMにて開催しました。例年、本講座は東京と大阪の2カ所で開催していますが、新型コロナウイルス感染症感染防止の観点から、昨年に引き続きWebで開催し、全国から109名の 構成組織・単組、地方連合会の若手男性リーダーが受講しました。

 講座に先立ち、清水秀行事務局長が「本講座は6月の男女平等月間の取り組みの大きな柱。ジェンダー平等社会の実現に向け、男性リーダーの役割を認識し、行動につなげる機会としていただきたい」と主催者を代表して挨拶しました。
 続いて、井上久美枝総合政策推進局長が「ジェンダー平等・多様性に関する取り組み」として提起を行い、国際比較を含めた日本における男女平等の現状や、男女平等参画の取り組み、連合「ジェンダー平等推進計画」フェーズ1などについて説明しました。
 その後、株式会社ソラーレ東浩司代表から、「男女とも働きやすい職場づくりのために~イクボスと心理的安全性確保でチームづくり~」と題して講演を受けました。受講者を19グループに分けたブレイクアウトルームで、受講者は「職場で行っていることや課題」「心理的安全性が高いチームの特徴」などのテーマで討論を行い、「仕組みを変えるだけでなく雰囲気や空気を変えることが重要」「日常業務、組合活動の中で、良かれと思って配慮してきたつもりの行為の背景にアンコンシャスバイアスがあることに気づいた」「ぬるい職場・無関心な職場にならないようには責任とのバランスが重要」「自己肯定感を持てる雰囲気づくりのため、まず雑談から始めたい」といった意見が出されました。
 その後、圷由美子弁護士から、「ジェンダー平等の観点から学ぶ労働法制と生活時間の重要性」と題して講演を受けました。この講演でも、ブレイクアウトルームやチャット機能を用いて、「労組リーダー自身の多様性は進んでいるか」「生活時間理念について、どういった内容を労働組合活動に落とし込むか」などのテーマで討論を行いました。受講生からは、「女性役員の選出にあたり、『女性が必要』だからではなく『あなたが必要と』いうことをしっかり伝えたい」「大切なのは時間外を削減することではなく自分の大切な時間を確保すること」「労働組合として生活コアタイムを侵食しないような取り組むべき」といった声が上がり、活発な意見交換が行われました。
 最後に、井上総合局長が「リーダーが下を向いていたら組合員はついてこない。笑顔を忘れず、組合のリーダーとして前向きに運動を進めてほしい」とエールを送り、閉会しました。

 
  • 清水事務局長の開会挨拶
  • 井上総合政策推進局長の提起
  • 東浩司代表(株式会社ソラーレ)の講演
  • 圷由美子弁護士(東京駿河台法律事務所)の講演