連合ニュース 2022年

 
2022年06月10日
経済同友会との懇談会を開催
人への投資、ジェンダー平等・多様性、働き方改革などについて意見交換
懇談会の全景
 連合は6月7日、都内で経済同友会との懇談会を開催し、「人への投資~多様な人材の活用と働き方改革に向けて」をテーマに意見交換を行いました。
 
 冒頭、両組織代表あいさつで連合の芳野会長は「持続可能な社会・経済を実現する前提には、様々な変化の中にあっても、誰もが将来の生活に希望を持てることが必要。そのためにも、賃金をはじめとする人への投資、雇用と生活など社会的セーフティネットの強化、雇用形態間・男女間の格差是正が重要であり、あらゆる政策にジェンダー平等・多様性の観点を加えていくことも、より一層求められている。」と述べました。
 経済同友会の櫻田代表幹事は「コロナを経て、その間に新たな働き方や暮らし方、価値観にも少しずつ変化が見られる。良い変化は元に戻さず、ニューノーマルになるように取り組んでいきたい。とりわけ、ダイバーシティこそが日本の成長のカギと思っており、多くの方々との意見交換で新しい価値を作っていき、日本を成長させる原動力としたい」と述べました。
 
 その後、連合からは山中しのぶ副会長が「連合のジェンダー平等・多様性の取り組み」について、また経済同友会からは伊達美和子副代表幹事・観光再生戦略委員会委員長が「ウィズ・コロナ社会に向けた新たな働き方について~ワーケーション普及を中心に」と題して、それぞれ報告を行いました。その後、働き方の変革や女性活躍の環境整備や人への投資、政治分野における女性参画の促進、主権者教育の推進について、活発な意見交換が行われました。
 
 まとめの挨拶で芳野会長は「労働組合は全体では男性比率が圧倒的に多く、そこにいかに女性に参画してもらうか、さらに底上げ・格差是正をしっかり取り組んでいかなければならない。同友会ではジェンダー平等・多様性・新しい働き方など、既に様々な取り組みを進めているが、連合としては、手の届かないところにいかに目を向けていくかが重要であり、今後しっかり運動展開していきたい。」と述べました。
 また櫻田代表幹事は「若者の政治参画に関しては、同友会が実施している『未来選択会議』でも若者をはじめ多様な人々の参加を得て議論している。連合の参加も得ながら、引き続き主権者教育に取り組んでいきたい。ジェンダーの問題は、共働き夫婦であっても圧倒的に母親が育児をしている実態など、雇用をはじめとした意識改革が必要。日本全体で変わらなければいけない中で、本気で変えていく熱意と意欲と覚悟をもって頑張りたい。」と述べ、両者間の継続的な連携を確認しつつ、懇談会は閉会しました。
以 上
  • あいさつする櫻田代表幹事
  • あいさつする芳野会長