中央委員会 会場の様子
連合は6月1日、千葉県浦安市内で第87回中央委員会を開催し、役員・中央委員・傍聴者などあわせて約300名(うちWEB参加者約160名、女性参加者の割合は25.4%)が出席しました。
冒頭挨拶で芳野会長は、まず、世界情勢とのかかわりに触れ、ロシアによるウクライナ侵攻については非難の声を上げ続けることが重要であると同時に、ウクライナの働く仲間・国民の皆さんに寄り添う取り組みも引き続き求められている、と述べたうえで、労働運動として、民主的な社会を守り、すべての働く者の現在と将来の安全・安心を確保するため、お互いに知恵を出し合いながら、道を切り開いていかなければならない、と述べました。
続いて、2022春季生活闘争については、方針に掲げている、労働組合が社会・経済の構造的な問題解決をはかる「けん引役」の役割を果たせたのではないかと述べたうえで、2023闘争以降の闘争に向けてこれから検討すべき課題として、「人への投資」と月例賃金へのこだわり、格差是正の取り組みの継続とあわせて、デジタルトランスフォーメーションやカーボンニュートラルにおける課題の克服なども労使での取り組みが必要、と述べました。
次に、「ジェンダー平等」について触れ、あらゆる機会を通じて、男女間賃金格差の是正を訴えてきたが、今こそその実現に向けて社会全体で取り組むべきで、その最前線に立つべきは労働組合に他ならない、と述べたうえで、現在、連合が取り組んでいる「ジェンダー平等推進計画」フェーズ1に着実に取り組み、意思決定の場への女性の参画を進めていく必要があると述べ、その先頭に立って取り組む決意を示しました。
また、いわゆる非正規雇用や曖昧な雇用で働く人たちに対する取り組みも重要であり、引き続き、取り組みを進めていくとともに、現場の意見をきちんと聞くことで、労働運動がさらなる前進を果たせるよう全力で取り組んでいく、と述べました。
続いて、組織拡大・強化について触れ、各構成組織、地方連合会による努力が着実に積み重ねられた結果、コロナ禍で労働組合活動が様々に制約を受けてきたにもかかわらず、704万人の登録人員を維持することができた、と述べたうえで、さらなる組織拡大に取り組むとともに、組織強化を通じた組合員の減少に歯止めをかけ、集団的労使関係の輪を広げる取り組みを展開していくことが重要、と述べました。
また、7月10日投開票と見込まれる第26回参議院選挙について、各構成組織・地方連合会の奮闘に改めて敬意を表したうえで、連合が推薦する候補者を国政の場に送り出すことは、働く者・生活者優先の政治を掲げる連合の責務であると述べ、参議院選挙に向けた連合の取り組みへの決意を示しました。
【芳野会長挨拶(全文)はこちら】
活動報告では、「一般活動報告」「2022年度会計中間決算報告」「2022年度会計中間決算監査報告」の3つが確認されました。
協議事項では、次の4つの議案が確認されました。
第1号議案:役員選出
第2号議案:表彰
第3号議案:2022春季生活闘争 中間まとめ(案)
第4号議案:中央会費制度の導入について(案)
中央委員会の後には引き続き「第26回参議院選挙 連合総決起集会」を開催しました。連合が推薦する9名の比例代表候補予定者による決意表明など、すべての連合推薦候補の勝利に向けた心合わせを行い、松浦会長代行の音頭による「がんばろう三唱」をもって、閉会しました。
【「第26回参議院選挙 連合総決起集会」の詳細はこちら】
以 上